当山ひとみ / Next Door (1983) - 松木恒秀

目立つプレイはありませんが、松木さんらしい個性を感じます。

A1. Exotic Yokogao
2. Take Off Your Sunglass
3. Teardrops Romance
4. Good-Bye
5. Kiss The Yesterday


B1. Love Is The Competition
2. High-Heel Dancer
3. Mystery Drive
4. Get My Love
5. Our Lovely Days




当山ひとみさんの'83年の作品です。日本返還前の沖縄で生まれ、日常的に英語を話し洋楽に囲まれる環境で育ち、MotownはじめBlack Musicに夢中になったそうです。中高生時代をサンフランシスコ・ベイエリアのオークランドで過ごした後に帰国し、Pennyの愛称でデビューしました。先日の”Bel-Air”でご紹介した兼松Flash光さんがプロデュースを担当、日本語を話せないにも関わらずあえて日本語で歌わせて勝負したとのことです。編集盤を除くと3枚目にあたり、前作のAORテイストと1枚目のBlackテイストをミックスしたような内容で、前作同様、腕利きのミュージシャンをバックにレコーディングされています。
シティポップブームにより再評価されたようで、ここ数年は海外での盛り上がりもあり本作含め当山LPの価格が高騰していますが、幸いにもLPレコード&'80邦楽の低迷期である90年代後半に購入したため、ほとんどの作品をエサ箱の中からワンコインで入手できました。買った順番はリリース順とは無関係にバラバラで、最初に買ったのが裏ジャケのクレジットに松木さんの名前があった”Heart Full Of L.A. Mind”で、その後、松木さん参加を期待して買い集めるうちに当たったのが本作でした。

<ギターの聴きどころ>

インナーには、個別曲のクレジットがあり、それによると松木さんはA1,A5の2曲に参加しています。
当時流行りのBlack系サウンドのA1(私はLakesideやDazz Bandなどに近いものを感じました)、作曲者でもある米倉良広さんとのコンビネーションです。右のPJJマナーのシングルコイルサウンドによるチキチキカッティングが米倉さんで、松木さんはヴォイスバッグを駆使したブリッジ部分で登場するエフェクティブな左のシングルミュートだと思います。(サウンドの傾向は異なりmすが、Playersの”Up to You”でもヴォイスバッグを使っています)なお、米倉さんはデビュー盤の大半の曲の作曲者でもあります。
Motown歌謡のA5,ここでは、ソロやオブリはJake Conceptionに任せて、ハムのフロントと思われるサウンドで、グリッサンドも取り入れたコードカッティングを中心に、ブリッジ部分ではJazzyな雰囲気も出しつつ、バッキングに徹しています。Galeをすっきりさせたようなサウンドとプレイです。
他の曲mのギターは、A2,B1,B5が芳野藤丸さん、A3,B2,B3,B4が土方隆行さん、A4が青山徹さんです。'80年代後半に大流行するシングルコイル系のシャープなバッキングを先取りしたようなサウンドとプレイがほとんどですが、スロウのB4での土方さんのプレイは、タメのあるメロウなプレイが聴けます。(80年代の前半は阿川泰子さんや吉田美奈子さんなど松木さんとの共演も多く、多少なりとも影響を受けているのでしょうか?
なお、次作の"Sexy Lobot"などでの松下誠さんのプレイや、’88年の”Watch Out!”へのGaleの参加など、他の作品もギタリストでも楽しめる内容になっています。海外でもシティポップがブームとのこと、外国人の方の購入もあって品薄&価格高騰が続いていますが、見つけたらぜひ聴いてみてください。




Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ B4の土方さん
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

メルカリで販売しているハンドメイドの銘木キーホルダーの動画を掲載しました。

https://mercari-shops.com/shops/A2h2DFsHbZFNQhVfiNP9qZ

気に入っていただけましたらぜひお買い求めください。 よろしくお願いします。 BGMは35年ほど前に作ったオリジナル曲を引っ張り出して使いました。

気に入っていただけたらフォローお願いします

コメントを残す