L.A.Unit 2 / Lovers Covers Of Mariya Takeuchi (1991) - Eric Gale

バブルの賜物ですが、Galeの無駄遣いでは?
1. 夏の恋人
2. リンダ
3. SECRET LOVE
4. シングル・アゲイン
5. ワンサイデッド・ラブ
6. 駅
7. 時空の旅人
8. 元気を出して
9. 本気でオンリーユー
L.A.Unit 2の'91年の作品です。竹内まりやさんの曲をLAの売れっ子スタジオミュージシャンがリメイクしたアルバムで、達郎さんのリメイクである前作の「Jody」に続く第2弾です。5曲が歌ものですが歌詞はもちろん英語、4曲はインストゥルメンタルです。アーティスト名が示す通りL.A.のトップミュージシャン(多くのレコードにクレジットされているだけでなく、リーダー作を出している人もかなりいます)で、豪華な面々が揃っています。
竹内まりやさんは、私めが小学生の頃にデビュー、アイドル的な扱いをされつつも、デビュー1曲目、2曲目など洒落た曲を歌う人だと子供心に思っておりました。しかし、その後は東北の田舎でカブトムシや野うさぎと戯れるような者にとっては、住む世界が違う歌(特に歌詞)があまりに多く、聴かなくなってしまいました。本作もバブル期のジャパンマネーの勢いで作られた企画モノ=イロモノという先入観があって、知っている曲が1曲もないこともあり、Galeの参加を知りつつもリリース時の購入には至らず、世紀が変わる頃にブックオフの100均棚にあったものをゲットしました。その時でも、4、6、8をカラオケで誰かが歌っているのを聞いたことがあるくらいで、原曲はよく知りませんでした。第一印象はとにかく「軽い!」。タイトルの韻の踏み方も軽い!
<ギターの聴きどころ>
インナーには主要ミュージシャンの簡単なプロフィールや写真に加え、個別曲のクレジットがあり、それによるとGaleは2、5、7に参加しており、2、5、ではソロもあります。
結論:Gale起用の必然性全くなし。Galeの無駄遣い。
理由:①フレーズは紛れもなくGale節だが、フルアコらしさ(この頃はHeritageのSuper Eagleと思います)
が全く感じられないライン直と思われる薄っぺらい音で、持ち味であるニュアンス表現が生きない。
②そもそも曲の軽さとGaleの重厚なプレイが全くマッチしていない。(他の参加作でも曲調とマッチしていな
いことはしょっちゅうなのですが、気合で強引に押し通し個性を発揮していました。ここでは申し訳ないので
やる気があまり感じられず、やっつけ仕事観が否めません)
バブル期に華やかな人生を過ごした方が昔を懐かしんで聞くのには適したCDかもしれませんが、私には魅力がわかりませんでした。本記事を書くにあたり久々に聴きましたが、印象は変わりませんでした。名演紹介と称しつつ、批判的な書き振りで申し訳ありません。
その後も結構な頻度で叩き売られ盤を見かけましたので、それなりに数が出た(売れた)のでしょう。
なお、その後、竹内まりやさんの曲を安レコ中心に聞きましたが、まりやさんの作る美しいメロディ、達郎さんのアレンジ、松木さんはじめとする歌心あるミュージシャンのバックアップなど、こちらについては、もっと早く聴いていればよかったと後悔しました。
Emotional度 | ♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ GaleのギターだけがBluesyです。 |
Mellow度 | ♡♡♡♡ それなりにメロウです。こういうのをライトメロウというのですか? |
酒のお供度 | ♡♡ |
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