仲村裕美 – Urban Café (1984) – 松木恒秀

やすい〜!でもB1以外に松木さんは参加しているのでしょうか?

A1. Memory
2. More Than A Woman
3. We May Never Love Like This Again
4. One Boy
5. What I Did For Love


B1. Take A Chance
2. Fame
3. They're Playing Our Song
4. Sophisticated Lady
5. Try To Remember




仲村裕美さんの'84年の作品です。’82年の”Groove”でデビューしたJazzシンガーで本作は3枚目のアルバムとなります。調査不十分で詳細なプロフィールがわからないのですが、2枚目の”'Swonderful”には「太陽の匂いがするジャズ・ギャル」と書かれており、デビューの時期なども考えると当時の女性シンガーの中でも若い世代だったのでしょうか?3作ともカバー集で、1枚目がスィンギーなアレンジ中心、2枚目がシンセ等も加えた斬新なアレンジ中心、本作はRockテイストも取り入れたAORアレンジ中心となっています。昭和のギャルだけあって、アップやスイングでの明るく力強いヴォーカルが持ち味と思いますが、スロウではやや荒削りながら情感と表現力も持ち合わせています。なお、平成ギャルのようにガングロではなく、令和ギャルのようにテレビのバラエティに頻繁に出たりはしていなかったようです。
金子晴美さんの記事を載せた際、Twitter(現:X)でフォローさせていただいている松木さんフリークのベーシストの方から松木さん参加作として本作を教えてもらい、早速新宿ユニオンに走り、運よく当日に発見、裏ジャケには数人のギタリストに混じって松木さんの名前がありました。プレイヤーズの仲間である渡嘉敷さんや岡沢さんの名前もあります。1,480円、「やすい〜(夢グループのCM風に)」と喜びながらレジに向かいました。なお、1枚目と2枚目もその後購入しましたがこちらは2000円以上でした。

<ギターの聴きどころ>

「やすい〜」のには訳があり、インナーがありませんでした。こんなことなら、レジで確認して「もっとやすくして〜」(夢グループのCM風に)と、値引き交渉するべきでした・・・・・社長がデーブイデーやシーデーをおまけして期間限定で安くしてくれたかもしれません。
あるいは元々インナーない盤?
従い、松木さん参加曲は教えていただいたB1以外は分かりません。そのB1はミディアムスロウで、曲の中盤からヴァイオリン双方で参加し、その後やや硬質なサウンドながらダブルストップを多用したいつもの松木節によるオブリとソロがたっぷり聴けます。いつも通り、チョーキング、空間、指弾きも交えたピッキングのメリハリが実にいい味を出しています。アウトロでフェイドアウトしてしまうのが残念なくらいです。Olivia Newton-Johnのオリジナルでの作曲者でもあるLukatherのディストーションサウンドによるプレイとは全く異なりました。
他の曲の参加、A2の左のカッティングと右のオブリ、A4のイントロやオブリ、A5とB3のシングルミュート、B4のJazzプレイ、
B5の左右のバッキングとオブリ、ソロも怪しい気がしましたが、ちょっと松木さんならではの個性が薄いようにも思います。
当時、Jazz-Fusionの領域で活躍していた森園さん、秋山さん、天野さん、野力さんのソロアルバムににも参加していた田附透さん、中井浩二さんも参加しており、どの方なのかは判別がつきません。B4は秋山さんのような気はしますが・・・
もし、インナーに個別曲のクレジットがあれば、お持ちの方教えてください。
仲村さん、LP単位では本作が最後の作品なのでしょうか?2枚目は陳腐感ありつつ、1枚目は安心して聴ける作品です。いずれも松木さんは参加していませんが、女性ヴォーカルが好きな方は併せて聴いて見てください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ B1,B5のギターはBluesyです。
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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