Mike Mainieri Presents Come Together /Guitar Tribute To The Beatles Vol. 2 (1995) – Robben Ford
8の泣きのギター、この1曲で値千金です。
1. Wayne Krantz – Tomorrow Never Knows
2. Philip DeGruy – Strawberry Fields
3. Charlie Hunter – Drive My Car
4. Adam Rogers & David Gilmore – I Am The Walrus
5. Terje Rypdal – Not A Second Time
6. Robert Quine & Jody Harris– Yes It Is
7. David Tronzo – Because
8. Robben Ford – Golden Slumbers
9. Michael Hedges – If I Needed Someone
10. David Fiuczynski – Tomorrow Never Knows (Slight Return)
ギタリストによるThe Beatlesトリビュート盤の第2弾、'95年の作品です。'93年のVol1をプロデュースしたMike MainieriがBill Milkowskiを従えて企画、10組のギタリストを集めて制作されています。前作では、有名どころが有名曲を演奏するという内容でしたが、本作では当時の新進気鋭が多く、選曲も必ずしも有名な曲ばかりではありません。演奏の方も、オリジナルから発展させた(させすぎた?)革新的(前衛的?)かつ個性的な内容が多いと感じました。
私めもBeatlesファンの端くれであり、オリジナル全曲はもちろん、Sarah VaughnやギターカバーではJoshua Breakstoneはじめとしたカバー曲も数多く聴いており、Vol1も発売時に購入、本作もRobben Fordの参加もあって輸入盤を購入しました。
<ギターの聴きどころ>
本作に参加する10組のギタリストのうち、聴いたことがあるのはRobben Fordだけで、その他のギタリストは名前さえ知りませんでした。そのRobbenが演奏する8はAbbey RoadのB面メドレーの中の小曲ながらBeatlesの中でも大好きな曲の一つです。美しいメロディは、弊ブログに登場するギタリスト誰が弾いても( RPJは除かざるを得ませんが)いいプレイをしてくれると思います。その中でもCarltonかRobben(またはCarlos Santana)のナチュラルドライブで聴いてみたいと思ったのでドンピシャでした。インナーには「いいメロディの曲を探していたのを知った妻が見つけてくれた、シンプルなBluesやRockフォーム以上のもので演奏したかった」と本人がコメントしており、内容はまさしくその通りです。原曲通りのスロウ、YellowJaketsのメンバーを従えて、冒頭からコントロールの行き届いたドライブトーンが美しいメロディーを泣かせまくっています。3連も織り込んだアドリブソロでもチョーキング、ロングトーン、空間を巧みに、しかしごく自然に組み合わせて盛り上がっていきます。5分ほどの曲ですがまだまだ聴きたいと思わせます。
その他の曲は、1,4,5,10など元々Beatlesの中でも異質な曲であり、他の曲もサウンドやアレンジに凝りすぎて正直なところ魅力を感じませんでした。6も大好きな曲なのですが、素直にメロディをたどった方が良かったと思います。
Vol1もアレンジは斬新でしたが、一部を除いてBGMとして聴くことができるほど自然な出来であった一方、本作はいじりすぎでは?従い、8以外聴いていません。しかし、8だけで十分な価値があります。
この曲は、前述のJoshua Breakstoneが通称青盤でもプレイしていますので、併せて聴いてみてください(赤盤も含めてストレートなJazzアレンジです)
以下は8のみ限定です。
Emotional度 | ♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ |