Al Jarreau ‎– Glow (1976) – Larry Carlton

歌の魔術師を盛り上げる味わい深いバッキングです。

A1. Rainbow In Your Eyes
 2. Your Song
 3. Agua De Beber
 4. Have You Seen The Child
 5. Hold On Me

B1. Fire And Rain
 2. Somebody's Watching You
 3. Milwaukee
 4. Glow


Al Jarreauの'76年の2ndです。スキャットを多用した多彩な表現力が持ち味のJarreauですが、本作でもCrusadersはじめ達人のバックアップを受けてその力量を遺憾無く発揮しています。カバーとオリジナルが半々で、バラエティに富んだ選曲となっています。(逆に、この後のアルバムなどと比較すると、統一感がないかな、という印象も持ちました)
Jareaauを知ったのは、高校生の時にFMで聴いた「Jarreau」で、確かEric Taggと同じ日に、ギタリストプロデュース作品というようなテーマでJay Graydonプロデュース作品としてB1~3が紹介されていました。(JarreauのヴォーカルのみならずGraydonのギターも気に入り、地元のレコード屋に置いてあったAirplayまで買ってしまいました。Rock調でちょっと違和感ありましたが、スロウの2曲はよく聴きました)状況後にJazz/Fusionのエサ箱で大量発見し、やはり安価でほとんどのアナログ盤を買い揃えたうちの1枚が本作です。残念ながら2017年に亡くなってしまいましたが、Galeの参加したLiveCDや、CarltonがライブでカバーしたI'm Home(オリジナルはFreddie Hubbardのコルネットが美しいです。作者のGreg Mathisonと、LukatherもBaked Potateのライブでやってました。一応、持っているのです。もはやこの曲しか聞きませんが)など、自分にとって思い出深い曲が多い人です。(もちろん、どれも名作です)
それにしても邦題、成長でなくてなぜ輝き?アルジャロウだけど、それはないじゃろう。(使い古されたネタですみません・・・予定調和、ってやつです。)


<ギターの聴きどころ>

CartonはアカペラのA5全曲に参加していますが、ソロはありません。どの曲でも、目立ちこそしませんが、ツボを押さえたプレイで、これぞバッキングというお手本のようなプレイをしています。
爽やかなA1、高音弦でのダブルストップ、丸みのあるカッティングです。Leon Russelのオリジナル未聴ですが、Lady Blue の例もあるのであのダミ声とも意外と合うのかもしれません。
Elton JohnのA2、Liveでは後半Galeがエモーショナルなソロを聴かせますが、Carltonは時折小さな音でオブリを入れる程度です。この曲こそCarltonのソロが合う気がするのですが。
Bossa NovaスタンダードのA3ではコード弾きにスライド、ダブルストップなどのオブリを交えた味のあるプレイです。
うねるリズムのA4では低音弦でのFunkyなプレイを聴かせてくれます。
James TaylorのカバーB1、Sly & The Family StoneのカバーB2、オリジナルのB3が本作の中では、比較的ギターのフューチャー度が高い曲です。バイオリン奏法や、出るところ・引くところの使い分けは流石という感じです。
メロウなB5で幕を閉じます。ここでのアコギのさりげないバッキングも美しく、カールトンの音楽やギタープレイの幅広さ、歌心をともに感じさせます。ギターという楽器、派手なソロが全てではないことを改めて感じます。




Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡ 

Follow me!