Elvin Jones / At This Point In Time (1998) – Cornell Dupree

確かにDupree節なのですが・・・・。自分の好みとは違いました。

 1. At This Point In Time
2. Currents/Pollen
3. The Prime Element
4. Whims Of Bal
5. Pauke Tanz
6. The Unknighted Nations
7. Don't Cry







Elvin Jonesの'98年リリースの作品です。Miles DavisやSonny Rollins等と共演、John Coltraneバンドでの活躍など、革新的で重量感のあるドラミングで数々の歴史的名盤に参加したJazzドラムの大御所です(自分はこの辺りのいわゆるコアなジャズをちゃんと聴いていないのですが、本作でも力強くもリズミカルなプレイは感じました)。'98年のリリースながら録音は'73年で、最初の4曲は”The Prime Element”に収録されているものの、セッション全体としては25年間お蔵入りになっていたようです。複数人のパーカッション、サックスを含む11人の大所帯の編成で録音され、主役のドラムも大々的にフューチャーされているため、1曲あたりの時間は長く、この手のJazzが好きな方には聴き応えのある1枚だと思います。録音状態もよく、スネアやタムの胴鳴りまで鮮明に聴こえます。
輸入版ながら発売当時に雑誌(JazzLife?Jazz批評?)で紹介されていてDupree参加を知り気になりはしたのですが、その時の購入は見送り、数年前に中古で1500円ぐらいのものを見つけてゲットしました。

<ギターの聴きどころ>

CDをトレイに入れると、3本のサックスの重なりとティンパニの響きが怪しいムードを感じさせます。苦手なやつかも・・・・お目当てのDupreeさんは右からコードを小音量で刻んでいますがこういう曲にもコードはあるのでしょうか?
主役のドラムが鮮烈な2,曲調の変化が目まぐるしい中、Dupreeは後半のテンポを落としたところでソロを取ります。いつもより音を細かく刻んでいてメロディー感が希薄に感じます。
続く3でも中盤にJan Hammerのシンセを引き継いでソロに入ります。チョーキングを駆使したいつものDupreeのプレイなのですが、バックと合っているのかはわかりません。
4ではコードを刻んでいるのは聴こえるのですが、曲全体に進行感やバンドとしての一体感が感じ取れません。
5では参加が確認できませんでした。
比較的進行感や旋律感が感じられた6でもトーンを絞った音でコードを流します。
ラストの6ではややトレブリーなサウンドに転じてスタッカート気味にコードを刻みます。
1枚通して聴いたのですが、全体的に難解かつ前衛的に思え、シンプルかつメロウなものが好きな私めには敷居が高く。Dupreeのプレイもサウンドもいつも通りなのですが持ち味が生きてないように感じました。気持ちよくなる音楽というよりは、深く聴き込む音楽なのでしょうか?時々思い出したように聴き直していますが未だに入り込めずにおります。個人的な私の好みとは合いませんでしたが、Dupreeファンの方、是非聴いてみてください。





Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度
酒のお供度

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