Fourplay / Yes, Please! (2000) – Larry Carlton

Carltonの泣きが強くなってきました。

 1. Free Range
 2. Double Trouble
 3. Once Upon A Love
 4. Robo Bop
 5. Blues Force
 6. Save Some Love For Me
 7. Fortress
 8. Go With Your Heart
 9. Poco A Poco
10. A Little Fourplay
11. Lucky



Fourplayの'00年作品です。グループとしては6枚目、Carlton期としては3枚目で、前任のRitenourと並ぶ参加枚数になります。今回は全曲メンバーのオリジナルで、1,8,9がHarvey Mason、2,3,6,10がNathan East、4,7,11がBob James、5が4人の共作です。(Carltonの単独作は今回はありません)。しかし、どの曲も完全なFourplay調で作曲者の違いを全く感じさせない統一感です。一方で、この辺が一方ではマンネリと言われる所以でもあろうかと思います。
Bob Jamesは弊ブログに頻繁に登場しますが、同じく弊ブログの常連のJoe SampleやRichard Teeとは異なり、作風やプレイにはBluesやGospelのルーツが感じられません。それを CTI,Tappan Zee時代のGaleやFourplay時代のCarltonがギタリストとして補完して始めてトータルでの美しさ、情感が高められているように思えます。
ジャケットも本作まではおしゃれです。Chickenshackもそうですが、女性のセクシーさをテーマにしていて、今だったらクレームがつきかねないデザインでもあります。(次作のHeartfelt以降はメンバーの写真になります)。アーティストにとって、どんどん表現が難しい風潮に流れてますね。
おしゃれなBGMに、みたいな宣伝文句だったような気がしますが、聞き流すには勿体無いです。



<ギターの聴きどころ>


トレイに入れた瞬間、典型的Fourplayサウンドである1がスピーカーから流れてきます。テーマもCarltonとBob Jamesが交互に担当します。オクターブ奏法やシングルミュートなどさまざまな奏法を駆使しますが、ソロでのロングトーンやチョーキング、ピッキングダイナミクスがこれぞCarlton,という感じで素晴らしいです。
2のタイトルは、Bluesファンには馴染みが深いOtis Rush師匠のマイナーBluesの大名曲と同一ですが、曲の印象もCarltonのプレイも1億倍ぐらいソフトでした。(でも十分Bluesyです)
暖かさに加えて郷愁を感じる3、ここでのCarltonの泣きと表現力も見事というしかありません。個人的にはこの曲をアルバムのラストに持ってきた方が良かったのではと思います。
Groovyな4でもMellowsaを全面に出しています。Carltonのオクターブ奏法、タッチやタイミングが絶妙で、ソフトさとスリルが両立しています。この曲での中間のソロもアツいです。
5では、ナチュラルドライブサウンドです。このサウンドを待っていました!本作では335に帰ってきていますが、ダンブルアンプとの組み合わせは初めてだとインタビューで読みました。かつては、フロントピックアップでトレブルをあげていましたが、ここではトーンを少し絞ってセンターポジション、リアも使ってい流と思います。
無期的なビートにコーラスが乗る6、ナチュラルトーンでピッキングコントロールの効いた流れるようなソロが聴けます。ここでもセンターポジションでのクリスピーなサウンドも聴けます。エンディング付近ではさりげないハーモニクス奏法も披露しています。
長尺の8でもテーマ、ソロとCarltonのプレイが光り、長さを感じさせません。
9のスロウはアコギによるプレイで、同様に歌心に溢れたプレイです。余計なものがない分、タッチによる表現が生きます。
10では、ヴァイオリン奏法を効果的に使った美しく優しいプレイが印象的です。
本作での歌物の10,この頃はやりの打ち込み風のビートとDivaによるヴォーカル、Wawも駆使したバッキングですが、今聴くと陳腐(時代相違)に感じました。私だけでしょうか?
ラストの11はタイトルに反しやや哀感のある曲調で、オクターブ奏法のテーマ、徐々に熱くなっていくソロが見事です。
Carlton、本作ではもはやRitenourの後任としてではなく、Fourplayの一員として完全に溶け込んでいます。
人気の高さゆえか、発売時には依然として二人のプレイが比較されていました。(私も比較しました)。
このブログを始めて、二人の参加作品を改めて聴いて思ったのは、使用ギターやプレイスタイル、ミュージシャンとしてのキャリアなど共通点も少なくないものの、根っこにあるフィーリングが違うので、それぞれの良さを楽しむべきではということです。
Foyrplay、今は活動を停止していますが、二人を呼んで再結成!というサプライズはないでしょうか!




Emotional度♡♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡♡       

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