George Benson / Good King Bad (1976) - Eric Gale
ソロとバッキングのギター対決に聴こえます。(気のせい?)
A1. Theme From Good King Bad 2. One Rock Don't Make No Boulder 3. Em B1. Cast Your Fate To The Wind 2. Siberian Workout 3. Shell Of A Man 本作もCreed TaylorプロデュースのGeorge Bensonの'76年作品で、CTIでの最終作となります。David Matthewsアレンジの楽曲を豪華なメンバーがバックアップしており、今回はヴォーカルこそありませんが、Bensonのギターが冴え渡ります。 本作は、Galeの参加もあって80年代の終わり頃購入しました。90年代のJazz FunkやAcid Jazz(でよかったでしょうか?)の流行の前だったためか、漱石1枚で釣りが来る値段で買えました。A1やB3など、時折甘さを感じさせるところもあるのですが、この後のWarner盤にはない緊張感を感じさせる1枚です。
<ギターの聴きどころ>
GaleはB3以外に参加しています。2台のSuper400による掛け合いを期待したのですが、Creed Talor総帥の厳命により?Bensonを盛り立てるべくカッティングを中心にバッキングのみのプレイです。しかし、このバッキングもGaleならではのプレイで、左チャンネルに陣取り、Benson先生のオクターブ+α奏法や高速ピロピロ弾きなどお構いなしにドラムとベースが作るGrooveをぶった斬るようなザクザク(というよりザックザック)カッティングを中心に、我が道を貫いています。緊張感を感じた理由は、BensonのソロとGaleのカッティングが交わることなくぶつかっているせいかもしれません。華やかさもあるBensonとひたすら重厚な職人のGaleの対決のようにも感じられます。 年齢的には、Galeが5歳年上なのですが、デビューの早さと芸歴(音楽歴)の長さ、ソロのリリース数(この時点でGale1枚、Benson13枚)、知名度などの面ではBensonが前を走っていました。 以下は録音舞台裏の想像です。 Benson:先輩の400,音硬いっすね。別にストラトやテレでもいいんじゃねっすか!足元に変な箱置いてシュワシュワさせてるし! Gale:(ムッとして無言) Benson:ところで、今度、俺Warner行くんすよ!Taylorのおっさん、歌うと怒るし、色々プレイにも注文多いんでめんどいんすよね。 Tommy LiPumaさんは歌もギターもスキャットも自由にやっていいよ、って言ってくれたんすよ!先輩も一緒に行きませんか!カネもいいと思いますよ! Gale:奇遇だな。俺もLiPumaさんに誘われてBandだけどDupreeと一緒にWarnerからレコード出すんだよ。Stuffて言うんだ。スタジオの仕事も続けるから結構忙しいかもな! Benson:そうなんすか!Staffって、裏方みたいな名前でGaleさんにピッタリですね!じゃあまたバック頼もうかと思ったけど無理っすね。しょうがないから Upchurchさんに頼もうっと!じゃあまた!マ〜〜スカレ〜〜〜〜ド(歌いながら去っていきました) Gale:(Staffじゃねえし・・・アイツとは二度とやりたくない・・・・) 続く(かもしれません) ※キャラ設定含めフィクションです。ファンの方、怒らないでください。
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