Lena Maria / My Life (1992) - Larry Carlton

味わい深いヴォーカルに寄り添う味わい深いギターが映えます。
1. My Life 2. A Song From My Heart 3. Goin' Home 4. Don't Hide Your Light 5. The Rose In Your Garden 6. Put Your Hand In The Hand 7. Tanya's Song 8. His Eye Is On The Sparrow 9. Battle Hymn Of The Republic 10. It Is Love 11. The Masterplan 12. Were You There Lena Mariaの'92年の作品です。スウェーデン出身の女性ゴスペルシンガーで、ソウルパラリンピックにも水泳選手として出場していたこともあるそうです。日本でも、テレビでドキュメンタリー番組が制作されたり、長野パラリンピックの開会式などで歌うなど、活躍ぶりが知られています。自作曲にトラディショナルのカバーを加えた本作でも、7、8は日本語で歌われています。 本作は新宿Unionのゴスペルコーナーを見ていたところ、「特別参加 ギターの鬼才ラリー・カールトン」と書かれている帯が目に入り購入したものです(極めてヒューマンなプレイのCarltonを鬼才と呼ぶことには大いに違和感がありました・・・・)。彼女のことは名前さえ知りませんでしたが、インナーのプロフィールに書かれているハンディキャップすらもポジティブに捉える考え方も、透明感も力強さも併せ持つ歌声も感動的で、お気に入りの1枚となりました。 <ギターの聴きどころ>
インナーの最終ページにはミュージシャンのクレジットがあり、Carltonは、3,10,11に参加と書いてあります。
ライブ仕立てで始まる3,スロウのシャッフルに乗った暖かみのある歌声に寄り添うようにクリーントーンで情感たっぷりにオブリを入れてきます。中間部のソロも決して力むことなく、低音部から高音部まで駆使して滑らかに音を繋いでいきます。
10もスロウで、ストリングス〜ピアノのイントロに導かれ透き通ったハイトーンボイスが美しい旋律をたどります。デュエットヴォーカルとなり盛り上がってきたところで、ごく自然にドライブサウンドのオブリが切り込んできます。ソロでもロングトーンを中心に大きく歌い上げています。
ラテン風味の11、ここではアコギによるソロです。アコギのサステインのなさをうまく活用し、スタッカート気味に細かく刻んだ音をメインに、グリッサンドやチョーキングまでを交えて一気に引き切ります。
3曲で、クリーン、ドライブ、アコギとサウンドを別々に選択し、プレイもサウンドに合わせて最適となるようつかい分けていて、しかもどれもベストプレイ、さすがというより他ありません。
他の曲では、Olle Junholmが1~6,9~11で(5ではClaptonを思わせるようなソロを弾いています)、Mats Bergstron が7、11でプレイしています。地元スウェーデンのミュージシャンなのでしょうか?
どのような経緯でCarltonが参加したのかはわかりませんが、味わい深い歌に味わい深いギターがマッチし起用は大成功です。ゴスペルファンの方もCarltonファンの方もぜひ聴いてみてください。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡ |
リンク
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