David Crosby / Oh Yes I Can (1989) – Larry Carlton

1曲だけの参加ですが伸びやかなCarltonのプレイが堪能できます。

 1. Drive My Car
2. Melody
3. Monkey And The Underdog
4. In The Wide Ruin
5. Tracks In The Dust
6. Drop Down Mama
7. Lady Of The Harbor
8. Distances
9. Flying Man
10. Oh Yes I Can
11. My Country 'Tis Of Thee




David Crosbyの'89年の作品です。The Byrds、CSN & Yのメンバーとして活躍し、Q-100 Greatest Singers(Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー)の99位にランクインしています。高い知名度や音楽界における功績の一方、薬物依存などによる不安定な生活や人間関係に陥り、ここに至るまでは意外なほど寡作で、本作はソロとしては2枚目となります。多くの有名どころの参加を得て、薬物依存やトラブルから脱却、タイトル通り、自己の才能と可能性を示した作品です。参加ミュージシャンなど詳細はWikiを参照ください。
自分は、ByrdsやCSN&yは全く聴いたことがなく、毎月チェックしていたギターマガジンのディスクレビューでCarlton参加作として取り上げられていたことから本作を知り、新譜での購入には至らなかったのですが、10年以上たって立川のブックオフのワゴンセールで微かな記憶から本作を手に取り、帯へのカールトンの記載を確認して購入しました。

<ギターの聴きどころ>

インナーには個別曲のクレジットがあり、Carltonの参加は残念ながら9への1曲だけでした。早速飛ばして聴きます。イントロからナチュラルドライブの心地良いロングトーンが響き渡ります。本編に入ってもヴォーカルはスキャットのみであり、Carltonのギターはオブリというよりもスキャットともにテーマを構成する役割で、よく歌う伸びやかなフレーズが続きます。たった1曲だけの参加ですがCarlton節が堪能できます。
その他の曲では、LukatherやDanny Kortchmarなどがギターを担当しています。意外だったのは1や3のRockでのKortchmarのプレイ、2や4のAORっぽい曲でのLukatherのプレイです。KorchmerはCarole KingやJames Taylorでの印象が強く、Lukatherはこの頃はセッションを卒業してギンギンに弾きまくるイメージだったのですが、さすが二人とも器用になんでも弾きこなすのですね。

風貌からロックやフォークのイメージを勝手に抱いていたのですが、2、4、7、10などメロディーが美しい曲が多く、声質も暖かく甘い感じで(全曲ではありませんが)その後、気に入って聴いています。CSN&Yや他のソロ作も聴いてみたいと思いつつ、ずっと後回しになってしまいました。最近はサブスクにもあるようなので聴いてみたいと思います。




Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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