Lucky Peterson / Organ Soul Sessions; Brother Where Are You? (2009) - Cornell Dupree

Dupreeは1曲のみの参加、1コーラスのみのソロですが圧倒的な存在感です。

 1. Soul Bossa Nova
2. Cantaloupe Island
3. Crying Time
4. I Heard It Through The Grapevine
5. The Jody Grind
6. Mercy, Mercy, Mercy
7. Misterioso
8. Midnight Blue
9. Don't Know Why
10. Unchain My Heart
11. Brother Where Are You?






Lucky Petersonの'09年の作品です。先にご紹介しました”Mercy”同様、オルガンコンボによる新旧のR&B,Jazzのカバー集が3枚まとめてリリースされたうちの1枚となります。90年代に一人として存在を知って、何枚かCDを買いました。伝統的なBluesはもちろん、SoulやFunk,若干のRockテイストもm加わっており、ギター、キーボードを弾きこなす音楽性の高さ、しなやかさを感じさせる歌のうまさ、Robert Cray以降の新世代Bluesmanの中では、突出した存在のように思え、自分とそれほど歳も離れていないことに驚きました。多才なPeterson,ここではギターはプレイしておらず、アルバム唯一のヴォーカル曲の11も女性シンガーに任せ、自身の音楽キャリアのスタートであるオルガンに専念しています。Petersonのヴォーカルやギターが聴きたければ他のアルバムをCDプレイヤーに入れればいいので、選曲のよさもあり、本作含め、3枚とも成功だったのではないでしょうか?

<ギターの聴きどころ>

ギターは、"Mercy"同様、DupreeとRodney Jonesがプレイしています。お目当てのDupreeは、Ray Charlesのヒットで有名なカントリーの3に参加しています。和やかな雰囲気の中にも哀愁を漂わせるスロウで、ドラムとのトリオ編成(ベースはオルガンのペダル)主役2コーラスのテーマにシンプルながら味わい深いバッキングで彩りを添えた後、引き継いでソロに入ります。いつも通りのタメを効かせた焦らしプレイから、ユニゾンチョーキングで締めくくり、たった1曲、ソロはわずか1コーラスながらものすごい濃さで、圧倒的な存在感を感じさせるプレイです。
一方、Rodney Jonesは、2、4、6、7、10、11の6曲(原曲も私の好きな曲ばかりです)参加しており、Grant Greenをルーツにしつつも、よりコントロールの行き届いたプレイで、フルアコと思われる芳醇なサウンドと相俟って、各曲に絶妙なバランスで甘味と苦味を加えています。(11のWahプレイ除く)Dupreeほどの個性ではありませんが、大好きなギタリストの一人です。ソロ作もリリースしていますので、合わせて聴いていたければと思います。







Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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