川口 真 / A Song For You (1976) -水谷公生、松木恒秀、矢島賢

追悼:謹んでご冥福をお祈りします。

A1. A Song for You
 2. We've Only Just Begun
 3. Ticket to Ride
 4. Something
 5. The Windmills of your Mind

B1. Charade
 2. You're So Vain
 3. Without You
 4. Killing Me Softly
 

新聞を読んでいたら、川口 真さんが亡くなられたとの記事が出ていました。謹んでご冥福をお祈りいたします。日本を代表する作曲家/編曲家の一人として、ポップス、演歌、サントラなど、川口さんの名前は知らずとも無意識のうちにその作品を耳にすることは多々あったかと思います。今回は唯一自分の持っているLPを追悼の意を込めてご紹介します
'76年のカバーインスト集です。自身は、アレンジャーの立場に専念していて、豪華なメンバーを集め、多岐にわたるジャンルの洋楽ヒット曲を各プレイヤーの持ち味を活かし、時にJazzyに時にFunkyに、斬新なアレンジで仕上げており、単なるムードミュージックとは異なる聞き応えのある作品に仕上がっています.(女性コーラスやホーンの使い方、Barry Whiteと共通するものを感じました)
本作も、裏ジャケの曲名と参加プレイヤーを見てのジャケ買いだったのですが、ギリギリ3桁でいい買い物をしました。多分CD再発もされてないと思います。見つけたらぜひ聴いてください。(ただし、ライナーノーツの評論家の文章が難解で読む気が失せます。インテリアミュージックとか言っていていて、今となっては何のこっちゃという感じで、的外れ感満載です(笑い))
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<ギターの聴きどころ>

ギターは、当時の売れっ子セッションギタリスト、水谷公生さん(1947年生まれ)、松木さん(1948年生まれ)、矢島賢さん(1950年生まれ)の3人です。大まかな役割としては、カッティングを矢島さん、スロウでのオブリとバッキングを松木さん、ソロを水谷さんが担当しています。(誰がどのパートを弾いても素晴らしいプレイをすると思うのですが、こんなところにも年功序列が・・・恐ろしや日本のタテ社会)なお、この3人は、'78年のオムニバス New York にもそれぞれ参加し、個性的なプレイを聴かせてくれています。
A1でのSaxに負けず劣らずの粘っこい水谷さんのプレイ、アルバムを通しての矢島さんのキレのいいカッティングとB4での熱いソロ(私はこの手の音は得意ではないのですが)、A4,B4での控えめながらいつもの松木節など、聴きどころ満載です。それぞれの曲での参加の詳細はクレジットを見てください)ピアノ、ハモンドオルガン担当の羽田健太郎さんが、B3でハモンドギターとしてのクレジットがあり、長らく音楽を聴いていますがハモンドギター、見たことも聴いたこともありません。(私のハンドルネームのdomon@guitar(ドモンギター)と響きと字面が似ていますが、ここからネーミングしました。(もちろん嘘です・・・追悼だというのに、不謹慎ですみません。)すでに松木さん、矢島さんもお亡くなりになっており、一緒に天国でいい音楽を作っていただければと思います。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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