笠井紀美子 / Tokyo Special (1977) – 松木恒秀

全てが2倍以上でした。

A1. バイブレイション (Love Celebration)
 2. やりかけの人生
 3. 夏の初めのイメージ
 4. ベリー・スペシャル・モーメント
 5. 人はそれぞれ

B1. Tokyo Special
 2. 木もれ陽
 3. テイク・ミー
 4. 待ってて

 
 
笠井紀美子さんの'77年作品です。 アレンジは鈴木宏昌さんでコルゲンバンドとして岡沢さんや市原康さんがバックを担当しています。笠井さんには珍しく全曲安井かずみさんによる日本語の歌詞で、豪華な作曲陣のメロディに笠井さんの個性の強いヴォーカルで独自の世界を作り上げています。(やはり日本語詩の'72年のアンブレラは値段に慄いて未だ買っていません)日野皓正さん(A4)や鈴木勲さん(A2)などのゲストのプレイもこのアルバムに花を添えています。
Dupree目当てでThis Is My Love を聴いて笠井さんのレコードを探し始めましたが、松木さんも参加していて見つけた時は嬉しさ2倍でした。(お値段はいつも買っている価格帯の2倍以上しました!)中身の濃さも想像の2倍以上でした。

<ギターの聴きどころ>

達郎さん作のA1,いきなりWah Wah  Watsonばりの効果音からスタートしたと思ったらワウカッティングでGrooveを作っています。達郎さん本人の「Go Ahead」でのヴァージョン、確かに同じメロディーなのですが、アレンジ、歌い方、別の曲に聞こえます。(「Go Ahead」にも松木さんが参加しています)
A2ではうって変わってムーディーなスロー、ヴァイオリン奏法、渋いオブリ、聴きどころ満載です。イントロのベースの後、ウッドベースっぽい音が入って来て岡沢さんが?と思ったら、中間のソロも含めて鈴木勲さんのチェロ(指弾き!)でした。
A3は左右にPanが行き来するカッティング、A4の細かく音を刻むカッティングも決して軽くならずGroovyです。
少し怪しいムードのB1では、ディストーションサウンドが飛び出します。
B2でもムーディーなバッキング(右)とWatson的な効果音(左)が交錯します。
B3でのダブルストップ、ミュートアルペジオなどの小技を駆使したバッキングと、合間に時折突っ込むオブリも見事です。
矢野顕子さん調全開のB4も左右でバッキング、オブリとフレーズを使い分けています。一人コンビネーションが凄い!そして、アルバムの最後でやっとソロを聴かせてくれました。
どの作品でのプレイもそうなのですが、主役を盛り立てることを最優先にプレイしつつ、しっかり個性も発揮しているところが本当に素晴らしいです。





Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ なんとなくダークな感じのある甘さです。
酒のお供度♡♡♡♡

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