惣領泰則 / Wings Of Love (1977) – 松木恒秀

どれが松木さん?すみません・・・

A1. Dawn At The Griffith Park I〜Dawn At The Griffith Park II
 2. Cebu Islands
 3. Puerto Rico 2:10 Cobalt Blue Sea
 4. Got To Be The Final Take
 
 
 
B1. Mariachi Square
 2. N.Y. To L.A.
 3. Happiness On A Cake
 4. Wings Of Love
 5. Epilogue


 
 
惣領泰則さんの'77年の作品です。惣領さんはコンポーザーやアレンジャー(武田鉄矢さんの「贈る言葉」をアレンジした人です。私より上の世代の人はあのイントロを聴いただけで泣けるのではないでしょうか)として、著名な実績を残されましたが、自身のユニットBrown Riceとしてアメリカで活動したり、日本でもJim Rocks名義で数枚のLPを残すなど、ミュージシャンとしての活動も行っています。本作はソロ名義での1枚目に当たり、それまでの活動による人脈メンバーで録音されています。基本インストですが、後にTinnaとなる当時のご夫人の惣領智子さんなどのヴォーカル、コーラスも一部曲で聴くことができます。また帯やインナーに記載の通り、当時のオーディオブームを象徴するように高音質盤としてリリースされており、確かに音の良さを感じさせます。
自分は、Tinna智子さんの作品(いずれも松木さんが参加しています)から泰則さんの存在を知り、本作もUnionの日本人Jazzの箱で発見、
裏ジャケには松木さんの名前もあり、帯の大層な謳い文句にも興味が湧き、1,000円以下の値段でしたので、速攻でGetしました。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケのクレジットには、ギターは津村泰彦さん、村上光雄さん、松木さん、高山巌さん(「心凍らせて」の高山さんと同一人物でしょうか?)、吉川忠英さんの5人が書かれています。
高音質盤だけあって、インナーには録音機材や配置図は詳細が書いてありますが、個別曲のクレジットはありません。(「音楽を聴く」ことよりも「オーディオ的な良い音を聴く」ことに主眼(主耳?)が置かれている印象を受けました)
どの曲に松木さんが参加してるのでしょうか?早速聴きます。
各曲での特徴的なギターは
A1、中盤より左右アコギのアルペジオ、終盤右はBluesyなスライドプレイ
A2、中盤以降右のストラト使用と思われるオブリ
A3、右のレガートとスタッカートを取り混ぜたカッティング
A4、Wah Wah Watsonを思わせるエフェクティブなサウンドでのリフ、曲のバックではフェイザーのかかったカッティング
B1、左右のアコギのコードバッキング、エレクトリックを弾いているかのようなブラッシング多用のカッティングもあり
B2、右アコギのアルペジオ、左はエレクトリックでのカッティオング主体のバッキング
B3、右のアコギバッキング
B4、左右の左右アコギのアルペジオ
B5、左アコギのアルペジオ、終盤Dist+Wahのエレクトリックソロ
です。
A3のカッティングは間違いないかと思いますが、それ以外の曲は、いつものあきらかな「松木節」が聴こえず、正直決め手にかけます。松木さんは、アコギも弾くし頻度は多くないながらストラトも使用します。70年代中盤までは結構歪みサウンドやエフェクトも使用していました。他のギター方のプレイもあまり聴いたことがありませんので消去法で特定することや比べることができません。
A2のオブリも松木さんぽいフレーズもあれば、こんなに弾きすぎないだろうなというようなところもあります。
アコギコンビの各曲、吉川忠英さんと分担しており、どちらかが松木さんのような気がします。
B5のソロも怪しい気がします。
今回も名演紹介ではなく、自分の疑問を投げかけるだけになってしまいましたが、情報をお持ちの方がいらっしゃったらご教示ください。
なお、松木さんはJim Rockの"Jungle City"にも津村さんと共にクレジットされています(こちらもどの曲かと言われるとよくわかりません0



Emotional度♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡  

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