水町理沙 / Spicy (1983) -松木恒秀?、松下誠
クレジットはありませんが・・・A3は松木さんですよね?
A1. It Might As Well Be Spring 2. One Note Samba 3. Misty 4. Meditation B1. I'm Beginning To See The Light 2. Manhattan 3. After You've Gone 4. Cheek To Cheek 5. My One And Only Love 水町理沙さんの'83年作品です。活動歴の長いシンガーのようですが、本作がJazzヴォーカリストとしてのデビュー作になるようです。プロデュースを松下誠さん(A1,A2,A4)と富樫春生さん(それ以外)が担当していて、JazzやBossa Novaのスタンダードを大胆にかつMellowにアレンジしてカバーしています。この方のことは全く知りませんでしたが、'85年にもう一枚Close To You というアルバムを出していて、日本のJazzギターの大御所、沢田俊吾さんなどが参加しており、裏ジャケ買いでまずこちらを買いました(ワンコインでした)。歌もバックも気に入り、もう一枚(つまり本作)を出しているとのことでその後チェックをしていたところ、同じくUnionのジャパニーズジャズのコーナーで発見しました。A1,A3,A4,B5など好きな曲も多く、裏ジャケにミュージシャンのクレジットないものの、松下さんのギターも入っていると思ったので、速攻で買いました(ワンコイン少し超えました)。
<ギターの聴きどころ>
ライナーノーツにもクレジットありませんでした。 しかし、1発目からかっこいい!松下さんのストラト左右多重録音によるシャープなカッティングにゴージャスなホーン、歌と続きます。この曲をアップテンポでやったのは、知りうる限りでは阿川泰子さん(ギターは松木さん、おそらくセミアコかフルアコでやはり左右多重録音)が最初と思いますが、さらにノリがよくなっています。 A2も16にアレンジされ、キレのいいカッティングが活きます。(松木さん、山岸さんもですがブラッシングの使い方が上手いです) そしてA3です。右寄りのギターはバッキング・ソロとも(タメはいつもより抑え気味ながら)松木節に聴こえます。 オクターブ奏法が美しいA4も松下さんのプレイなのでしょうか?松下さんはストラトのイメージなのですが335を弾いている写真もあるのでハムも弾きこなすのでしょう。 スィングのB1は、ホーンの代わりにシンセを大胆に使っていますが見事にはまっています。右のコードを刻むギターは? B2では左はヴァイオリン奏法風に頭のアタック音を消したコードを弾き、右がオブリとソロの見事なJazzギターです。Hi Fi Setでは松木さんもこいういうフレーズを弾いていましたがどうでしょうか? B3はKenny BurrellやJimmy Ponderっぽいソロギターとヴォーカルでスタートします。ソロのタメ具合が松木さんっぽい気もします。 B4は左のアンプリフアイズしないのコードの刻みに、後半からセンターにオブリが入ってきます。 大好きなB5でも、エレピに乗って歌心溢れる美しいプレイです。 アルバム内のあちこちで聴かれるBenson風のオクターブ+5度は松木さんもよく使うのでもしかして?と思いますが、B面のギターは誰なのでしょうか?情報お持ちの方、教えてください。今回も私の疑問で終わってしまって申し訳ありません。おしゃれなアレンジと楽器の使い方、ギターに拘らずとも楽しめるアルバムです。次作は、スタンダードなJazzアレンジが多くこちらも聴きごたえあります。見つけたら聴いてみて下さい。(こんなにいい内容なのにCD化はされてないようです)
Emotional度 | ♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡♡ 聴きやすい甘さです |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
松木さんっぽい度 | ??? A3とB面のギター、わかる方教えてください。 |
素晴らしいサイトですね!勉強させていただいてます
A3 は間違いなく松木さんですね
こんなギター弾くヒトは他にいません(^^)
オオトモ様
ご覧いただきありがとうございます。
こんな偏ったブログを褒めていただき恐縮です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。