You & The Explosion Band – Original Soundtrack Lupin The 3rd 2 (1978) – 松木恒秀

ルパンサントラ第二弾です。

A1. Theme From Lupin Lupin III '79
 2. Tornado
 3. Love In São Paolo
 4. Sphynx
 5. Spiral Flight - Saint Germant A La Nuit Tombante

B1. Wild Crisis
 2. The Way To The Oasis
 3. Super Hero
 4. "Zantetsuken"
 5. Funny Walk In Old Fashion
 6. Love Squall


ルパン3世の1978年末のサントラ第二弾です。(前作よりわずか数ヶ月後です)前作同様、大野雄二さんが音楽監修しており、演奏はバンド名こそ前作同様You & The Explosion Bandとなっていますが、サウンドの要である大野さんと松木さん以外全員変わっています。前回あった曲間のドラマ仕立てのセリフもなく、より音楽に特化した形です。(あるいは製作費と時間をケチった?)
第二弾は、ワンコインではありませんでしたが、ケチらず買いました。

<ギターの聴きどころ>

メインテーマのA1はアレンジが変わりやや壮大になる一方でシンセの多用が目立ちます。松木さんのカッティングも引っ込んでしまい、個人的には前作の方がよかったと感じます。
スパニッシュな雰囲気のあるA2は両チャンネルともアコギで、バッキング、オブリ、ソロとも味わい深いプレイです。
女性コーラスが印象的なラテン調のA3はシャープなカッティングです。
人間の証明、野性の証明を彷彿とさせる雰囲気のA4では、右はカッティング、左は指弾きを交えたタメのあるオブリで、本領発揮と言う感じです。
A5はカッティングと粘っこいオブリを両チャンネルで使い分けています。メドレー形式の後半はテンポが落ちてムーディになり、左はアコギに変わります。
B1はミュートを交えたGrooveのあるカッティングです。このスピードでコードチェンジしながらやるのはさすがです。
哀愁が漂うB2はコーラスサウンドでのミュート気味のシングルノート、後半の小刻みなフレーズとタメたチョーキングを取り混ぜたソロとも情感たっぷりです。
B4でもヴォーカルのバックで両チャンネルからスピード感あるカッティングのコンビネーションです。
五右衛門のシーンと思われる尺八によるテーマが和なB5ではあえてのドライブサウンドでしょうか、右のアコギのとの組み合わせ含めて全く違和感ありません。
軽快なB5では、一際Galeを思わせるカッティングです。
ラストのMellowな B6でも音量は小さいながらさまざまなパターンを駆使したバッッキングです。
本作でも、一人で2パートを無駄なく効果的にプレイしており、アレンジャーとしても秀でていることを強く感じます。
しかし、翌年の三作目では、ギターは直居隆雄さんと萩谷清さんに変わってしまいます。(岡沢さんは復活しています。)