清水健太郎 / Kentaro First (1977) – 松木恒秀

クレジットはありませんが松木さんが参加していると思われます。

A1. 失恋レストラン
 2. きっと今日からは
 3. 恋人よ
 4. 海に唄おう
 5. 知らず知らずのうちに
 6. 帰らない
 
 
B1. いつもなら
 2. 夜ふけ
 3. わかれ
 4. 両切りのキャメル
 5. 酒と泪と男と女
 6. まだ春なのに



 
 
清水健太郎さんの'77年の作品で、タイトル通り1枚目のアルバムです。銀座NOWから人気に火がつき、シングルデビュー曲のA1でレコード大賞で最優秀新人賞に輝きました。(当時小学でしたが、テレビで見ていて「オヤジ、やったぜ」のガッツポーズが印象的でした。当時のレコ大は今と比較にならないほどのステイタスがありました)続くシングルのA6もヒットし、デビュー1年以内ながら、本作の製作となったようです。その後も立て続けにアルバムをリリースするなど充実した歌手活動と並行し、俳優としても活躍し、子供心にかっこいいと思っていました。
本作は、いつもの安レコ漁りで、'05年頃レコファンの100均箱から救出しました。当時の清水さんは度重なる薬物使用や事故などの不祥事で活動停止状態(芸能界を半ば追放だったでしょうか)だったかと思いますが、A1やA6を久々に聞いてみたいという思いや、A5,B5のカバーの仕上がりに興味もあって購入しました。裏ジャケにもインナーにもクレジットはなく、参加ミュージシャン目当ての購入ではありませんでした。



<ギターの聴きどころ>

早速、盤をクリーニングして針を落とすと、大ヒットしたA1が流れてきます。約30年ぶりに耳にする懐かしいメロディーです。ビールを開けながら聴いていると、左のギターが妙に気になります。カッティングへのテンション、Bメロのところでのコードにプラスしたハンマリング&プリングなど松木さんのバッキングパターンなのでは?
続くA2の左のカッティングも柔らかさもキレも感じさせる松木さんのカッティングに聴こえます。B1の左のカッティングも同様です。
極め付けはB4で、Bossa調のバッキングから、ダブルストップやハーモナイズドチョーキングを多用したオブリ、タメと抑制が効いたソロ、いずれも典型的な松木節です。これは間違い無いでしょう!
他の曲も怪しいと思いながら聴きました。A1,A2はじめとして、基本、ソロは右が担当しドライブサウンド多用のチョーキング多用のプレイです。松木さんも、70年代は、ジュリーの「危険なふたり」や、「野性の証明」でドライブサウンドでのソロをプレイしています。松木さんのような気もしますし、アリスや五郎さんのバックでソロを弾いていた矢島賢さんではないかとの思いもあります。ギターではありませんが、ドラムのハットワークもBernard Purdieを思わせるところもあり、相当の手練れ達がバックを務めているのでしょう。事情を知っている方に真相をお聴きしたいところです。なお、2枚目、3枚目も安レコ買いながら気に入っており、ギターも松木さんの可能性もあるのでは思っています。
シミケンさん、現在はディナーショウなどで活動されているとのこと、罪を憎んで人を憎まず、で持ち合わせた才能を発揮いただけることを切に願います。











Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡ 

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