野口五郎 / ラスト・ジョーク (1979) – Larry Carlton

紅白での興奮冷めやらず、本作を聴きました!

A1. 帰らざる時代
 2. シスコ・ドリーム
 3. 避暑地より
 4. 時にはエトランゼ
 5. 漂いながら揺れながら
 
 
B1. ラスト・ジョーク
 2. パラダイス
 3. 最後の楽園
 4. 君こそわが青春



 
 
昨年の紅白の特別企画、豪華でしたね!メンツ、演奏はもちろんですが、私なんぞはギターに目を奪われてしまいました。
五郎さんのバインディングなしの335,世良さんのゴールドトップのレスポールなど、皆さんのギター、総額でおいくらなんでしょうか?

ということで、興奮冷めやらぬ状態ですので野口五郎さんの'79年のアルバムを紹介させてください。兄の佐藤寛さんプロデュース、作詞は全て阿久悠さん、作曲は筒美京平さんと舩山基紀さん、バックはロサンゼルススーパーセッションと称する超豪華なセッションミュージシャン(SanbornやSpinozzaはN.Y.ですが)をバックにL.A.でレコーディングされています。'70年代の五郎さんの海外録音としては最後の作品となります。
弊ブログでも、Carlton参加作として北回帰線('76年)、David T.、Ritenour参加のロサンゼルス通信を紹介しましたが、本作はCarlton、Spinozza(異邦人や日本でのライブに参加しています)が参加しています。Carltonはゲストと言いながら、自宅を訪ねた写真がインナーに載っており(下はSpinozza)、五郎さんのCarltonへの傾倒・敬愛ぶりが窺えます。、ギターで参加するJoe Caro(左)、Fred Tackett(右)も愛機と共に写真が載っています。
本作も新宿のUnionで入手しました。1000円ぐらいだったと思います。内容の充実ぶりを考えると随分安い買い物でした!
(ドラムが全曲大好きなJames Gadsonであるところも私としては大歓迎です!)

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケ及びインナーのクレジットには、ギターは先述の4人に加え、五郎さん自身の名前も書かれています。
A1、イントロからCarltonのサウンド(この頃は335とBoogie)が飛び込んできます。その後も合間でのオブリ、ソロなどチョーキングとロングトーンを主体とした伸びやかで抑揚のあるプレイが続きます。

A3は若干甘めのドライブサウンドでのソロですが、3連系を交えた流れるようなフレーズ運びとピッキングニュアンスからCarltonと思われます。
続くA4では再びトレブリーなサウンドでのイントロやオブリを左右から重ねています。左右ともCarltonと思いますが、右がCarltonオマージュの五郎さんのプレイだったら嬉しいですね!
A5も左右からハーモニーでドライブサウンドが聴こえますがこれもCarltonの重ねと思います。後半の短いソロは五郎さんでしょうか?
B1では若干ドライブが強くなりますが、これもCarltonと思います。
B2ではピッキングやヴォリュームコントロールによりドライブサウンドをコントロールしています。中間やエンディングのソロでは、ピックを使ったライトハンド(オクターブ上をピックで押さえる方法)やミュートを巧みに操った奏法を交え、泣きが強まっています。
B4のスライドはカントリーフレイバーが強いのでFred Tackettでしょうか?
A2の左右のコンビネーションはじめ、アルバムを通してのバッキングは、ストラトと思われるサウンドが多く、Spinozza,Joe Caro,Tackettが分担していると思われます。
五郎さんファンはもちろん、ギターファンの方、是非聴いてください!



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡  

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