Carmen McRae – I'm Coming Home Again(1980) - Cornell Dupree
Pops をJazzyに歌い上げています。Dupreeの存在感!
A1. I'm Coming Home Again (Hubert Laws) 2. Burst In With The Dawn (Freddie Hubbard) 3. I Need You In My Life (Hank Crawford) 4. Come In From The Rain (Cornell Dupree) B1. I Won't Last A Day Without You (Jorge Dalto) 2. Won'tcha Stay With Me (Hubert Laws) 3. Mr. Magic (I) (Hank Crawford) C1. Everything Must Change (Grover Washington, Jr., Hubert Laws) 2. Sweet Alibis (Buster Williams) 3. The Masquerade Is Over (Buster Williams) 4. I'd Rather Leave While I'm In Love (Hank Crawford) D1. Mr. Magic (II) (Grover Washington, Jr., Hubert Laws) 2. New York State Of Mind (Freddie Hubbard) 'Carmen Mcraeの'80年リリース盤です(録音は78年のようです)。Jazz Vocalの大御所ながら、本作でも、あまりヒットしなかった曲も含めてJazzスタンダード以外を取り上げています。コアなJazzマニアはこういった選曲を嫌がるかもしれませんが、私めは、美メロ、熱唱であれば、前回紹介の同様、むしろ大歓迎です。バックも豪華で、純Jazzというよりは、Soul色が強いお方々が揃っています。この盤は、'90年代前半、Dupreeはじめ裏ジャケのメンバーを見てジャケ買いした初めてのCarmenのレコードで、この手のヴォーカルものにハマるきっかけになった記念すべき一枚です。たっぷり二枚分、低音の魅力溢れるヴォーカルと、達人たちの演奏(ソロイストをカッコ書きしました)が聴けて、私にとっては少しお高めのお値段でしたが、大満足です。極めて個人的な印象ですが、Carmen McRaeは、八代亜紀さんと同じ匂いがすると思っていますが、いかがでしょうか?
<ギターの聴きどころ>
GuitarはDupreeのみです。今回は名前だけではありません。全曲でプレイしています。サイドマンに徹していて決して弾きまくるようなことはなく、愛機のテレキャスの硬質なトーンで淡々としたプレイを聴かせてくれます。にもかかわらず、小さな音でコードを1発慣らしただけで圧倒的な存在感を感じさせるのは流石です。アルバムを通して、小さめの音でバッキングとオブリを交えたいつものプレイをしていますが、スロウ中心で、バンド全体が音が少ない中で、ちょっとしたプレイで、効果的にコード感とGroove感を出しています。 ゲストとしてフューチャーされるA4では、バッキングの要として多彩なプレイでヴォーカルを盛り上げ、B2では、少し柔らかめの音で、ヴァイオリン奏法等で曲にアクセント加えています。B3、続編となる長尺のD1では、少しヴォリュームをあげ、フェイザーの効いた音でヴォーカルに絡んでいきます。Jazzフィールドでもカバーが多いD2でも、さりげないプレイがいい味を出しており、美メロと熱唱の陰影を深めています。どの曲にもDupreeの音が活きています。ぜひ聴いて見て下さい。私は基本的にアナログ派なのですが、二枚組だと盤を出し入れしたりひっくり返したりするのが面倒だし、興醒めですね。特にこういうライブ感の強い盤は。・・・iTuneでデジタル化したものばかり聴いてます。(AACは誤って消してしまいましたが、Losslessが残っていて助かりました、七千枚分で4TBぐらいあり、こっちこそバックアップをしっかり取らないと・・・)
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
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