Freddie King / My Feeling For The Blues (1970) – Cornell Dupree

Freddieの熱さとは対照的な冷静なバッキングです。

A1. Yonder Wall
 2. Stumble
 3. I Wonder Why
 4. Stormy Monday
 5. I Don't Know

B1. What'd I Say
 2. Ain't Nobody's Business What We Do
 3. You Don't Have To Go
 4. Woke Up This Morning
 5. Things I Used To Do
 6. My Feeling For The Blues


 
Freddie Kingの'70年の作品です。言わずとしれた3大キングの一人で、絞り上げるようなチョーキングと指にはめたフィンガーピックでワイルドに弦を掻きむしる独特なギタースタイルを持つ人です。ハイトーンで豪快にシャウトするヴォーカルも含め、Rockファンにも多くのフォロワーがいるそうです。(自分はRockを聴かないのでどのように影響を与えたのかはよくわかりません)同じシカゴのスクイーズ系でもAlbert KingやOtis Rushなどのウェット系ではなく、ギターサウンドも曲調も乾いた感じの印象を受けます。
本作は、King Curtisがプロデュースで、そのつながりでDupreeやJerry Jemmott(B)がバックを務めています。アレンジはなんとDonny Hathawayで、SoulやFunk風味は加わるものの、Freddie Kingの持ち味を活かした仕上がりになっています。オリジナルがA2とB6の2曲で残りはスタンダードのカバーですが、全てFreddieの色に濃く染まっています。
自分が買ったのは80年代の終わりです。オリジナル盤はいい値段だったのでジャケット違いのUK盤を買いました。1000円ぐらいだったと思います。有名な曲が多いので初めてBluesを聴く人にもお勧めできる盤です。
ジャケットのギター、ヘッドがクラッシックギター仕様ですが、特注の345でしょうか?(しかも緑色!Little Miltonと混じってる?)

<ギターの聴きどころ>

主役のギターがあまりにも強烈なためか、Dupreeにソロはなくバッキングのみです。(御大King Curtisはソロを吹いているのに!)曲によってはWahを使ったりしておりFunk風味を交えつつ、コード・単音リフなどのBluesのバッキングを冷静に(主役と比べて)プレイしています。A4の有名なイントロフレーズ、動きの多いコードバッキングはじめ、主役のFreddieが気持ちよく歌い、プレイできるようにしっかり脇を固めていますので、モダン系のブルースのバッキングを聴きたい、学びたいという人には格好のテキストかと思います。
(ただし、Guitar SlimのカバーのB5はDupreeではない気がします)
主役のFreddieのギターはワイルドなだけではなく、ピッキングの強弱やチョーキングのスピードで微妙なニュアンスを表現しており、素晴らしいプレイです。少しリバーブをかけてくれればなお私好みなのですが。
なお、Dupreeは、B.B.のアルバム"Guess Who"にもバッキングで参加しています。



Emotional度♡♡♡♡♡  ジャケットの顔も含め熱いです。
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡    
お酒のお供度♡♡♡♡

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