Sam Cooke – Live At The Harlem Square Club, 1963 (1985)- Cornell Dupree
Dupreeの最初期のレコード参加盤です。
A1. Feel It 2. Chain Gang 3. Cupid 4. Medley:It's All Right~For Sentimental Reasons 5. Twistin' The Night Away B1. Somebody Have Mercy 2. Bring It On Home To Me 3. Nothing Can Change This Love 4. Having A Party Sam Cookeの'85年リリースの作品です。タイトル通り録音は1963年ですが、黒人向けのクラブでの熱すぎるシャウトが、当時白人マーケット向けに売り出していた「上品な」イメージを損ねるという理由でお蔵入りになってしまったようで、'85年にようやく陽の目を見ることとなりました。 当時は、日本でもSoul Fan界隈では話題となり、山下達郎さんがNHK-FMのサウンドストリートでA面、B面フルでオンエアしてくれたものを聴き、駆け出しのSoul Fanであった自分も大きな衝撃を受けました。(それまで、You Send MeやTwistin' The Night Awayぐらいしか聞いたことがありませんでした。Otis Reddingも聴き始めたばかりでしたが、自分の好みとしてはOtisのライブより熱いものを感じました)その後もカセットテープに録音していたものを聴き続けましたが、上京後、めでたくTowerでLPを購入しました。(セールの2枚組ベスト盤も購入しました。声のDeepさは別格としても、サウンドそのものはスムーズJazzならぬスムーズR&Bでしたが、Tennessee Waltzだけがバリバリシャウトでした) LPの裏ジャケには、自身のバンドとKing Curtisがバックを務める、程度のことしか書かれていませんでしたが、20年後のリマスターCDには、なんとDupreeの名前が!Dupree,この時20歳になったばかりですが、King Kurtisが連れて行ったのでしょうか? まさかまさかの参加に驚きです!
<ギターの聴きどころ>
DupreeはSam Cookeのレギュラーギタリスト兼バンドリーダーであったClifton Whiteと共に全曲に参加しています。 しかし、メインのギターは右のClifton White、Dupreeは左で音量も小さく、当然ソロなどはなく、あくまでサポート的位置付けであったと思われます。正直なところ、リマスターCDのクレジット見るまで気づきませんでした。 A5での後半の高速六連のカッティング、後のDupree薬指ストロークプレイに通じるものを感じましたが、Clifton Whiteと思われ、影響を受けたプレイの一つなのでしょう。(もしDupree本人だったらエライことですが) 控えめな参加ですがキャリアの初期のレコーディング、貴重な記録ではないでしょうか? 自分にとっては、Solomon Burkeの2枚組、Otis Clayの2枚組(2回とも日本のライブ)に並んで愛聴するSoulのライブ盤です。 なお、2005年のリマスターCD,変に編集を施してヴォーカルも各楽器も鮮明に聞こえていますが、キレイになりすぎてアナログ盤で感じた熱い臨場感が薄れたように感じました。(綺麗だけどツマンネエという感じです) なお、この後に白人マーケットを意識してレコーディングされたと言われているCopaのライブ、選曲や本アレンジはそれっぽいですが、ヴォーカルやリズム隊は決してスムーズR&Bではなく、A面のラストのメドレーやラストのTeneessee Waltzなど、本作に通じる熱さが感じられこちらも必聴です。(ギターはなんとBobby Womackのようです)
Emotional度 | ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
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