Hank Crawford / Mr. Blues Plays Lady Soul (1969) – Eric Gale

濃いメンバーとの共演、GaleのリアルBluesが聴けます。

 1. Groovin' (Lady Soul)
 2. I Can't See Myself Leaving You (Aretha Now)
 3. Never Let Me Go (Aretha Arrives )
 4. Baby, I Love You (Aretha Arrives)
 5. Lady Soul  
 6. Soul Serenade (I Never Loved a Man the Way I Love You )
 7. Ain't No Way (Lady Soul)
 8. Since You've Been Gone (Sweet Sweet Baby) (Lady Soul)
 9. Take A Look (Take A Look)
10. Going Down Slow (Aretha Arrives )






Hank Crawfordの'69年の作品です。Mr.BluesがLady Soulを演る!ということで全曲Aretha Flanklinの楽曲を取り上げた作品です。今流行りのTribute盤の先駆けでしょうか?Arethaと同じAtlanticに在籍していたため実現した企画盤と思われますが、Bernerd PurdieやChuck Rainey (Charles Raineyと書かれています)、Jerry Jemottなど、当時の新進気鋭のミュージシャンを集め、Arif Mardinがアレンジを務めるなど濃ゆいメンバーです。(CDだと小さくて見えないのでWiki参照ください。なお、Arethaのオリジナルが入っているアルバムを曲の後ろにカッコ書きしましたので、まだ聴いてない方は聴き比べてみてください。)
Hank Crawfordは、Gale,Dupree参加として弊ブログで何枚も取り上げていますが、Mr Blues(B.B.のバンドにも在籍していました)と異名を持つ通り真っ黒いプレイをする人で、私なんぞは不遜にも黒フォードと呼んでおり、最も好きなサックスプレイヤーの一人です。本作は、濃い人々が濃い曲をやっていて、聴く方も覚悟と体力が必要です。シラフで聴くのも淋しいので濃いお酒も必要です。
本作はたまにレコードで見かけるもちょっといいお値段で長いこと手を出せずにいましたが、2013年に日本盤でCDが再発され、しかも英世1枚のボッタクリなしの良心的価格、速攻でゲットしました。


<ギターの聴きどころ>

Galeは全曲に参加しています。
1,Arethaなのに頭にアライグマ(すみません)のこの曲持ってくる?と思いましたが、なんと黒いなGroovin'でしょうか?GaleのプレイもイントロからBluesyでリフ主体のバッキングも控えめながらGroovin'です。主役とテナーのSeldon Powellとの掛け合いも熱い!山岸さんがGuitar Work Shopでこの曲を取り上げていますが別もんですね・・・
2では、後年はあまり聴かれない低音弦のリフも取り混ぜた多彩なバッキングです。カッティングはこの頃からザクザク(というよりザックザック)いっています。
スロウの3は、ミュートのアルペジオを交えたりしていますが、後の得意技である情感に溢れたダブルストップのスライドが聞けます。
4は、Funkyな曲調ですが、ギターは大きなリズムでのカッティングです。
5のみ、黒フォードのオリジナルのシャッフルで、GaleのJazz風味を感じさせるバッキング、突っ掛かり気味なタメとツッコミのソロがいい感じです。
6は、Dupreeが King Curtis,Gadd Gangなどと何度も取り上げていますが、ダブルストップリフのフレーズは似通っています。DupreeはこういうフレーズをGaleから学んだと教則ビデオで言っていたので、Galeのプレイを参考にして独自の味を加えて完成させていったものと思われます。
7もスロウで、Galeは、アルペジオ、リフ、コードの刻み、オブリなどパターン化されていないフリーなバッキングで盛り上げます。
8はザックザックカッティングにキメのフレーズを折込み、かなり変化のあるプレイです。
大好きなGospelの9は、控えめながら右からのオブリがいい味を出しています。80年代の半ばにGenovia Jeterがカバーしたバージョンも素晴らしい熱唱ですのでぜひ聴いてみてください。
ラストのBluesは、イントロのGaleと黒フォードの掛け合いから痺れます。主役の後ろで巧みなバッキングを聴かせた後、粘っこいソロを披露します。2コーラス目のWahは余計に感じましたが、突き抜けたプレイです。
Galeのプレイ、Bluesyとは評されながらも70年代以降はBluesそのものをプレイすることは減っていくので本作での5や10などのリアルBluesでのプレイ、貴重に感じます。







Emotional度♡♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ 
お酒のお供度♡♡♡♡♡  

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