Eric Gale / Blue Horizon (1981)

今日はGaleの命日、One &Onlyなサウンドとプレイに浸ります。

 A1. Blue Horizon
  2. Wait Until The City Sleeps
  3. When Tokyo ?


 B1. Mako D'Amour
  2. Clock-A-Pa
  3. Call Me At The Same Number
  4. 97th & Columbus
 





今日5月25日は、Galeの命日です。ということで'81年のソロ作を取り上げました。70年代後半以降、コンスタントにソロ作をリリースしてきましたが、本作ではレギュラーバンドを結成し、自らプロデューサーを務めて制作されています。80年代に入って自然消滅の形としてStuffとしての活動に終止符を打ち、これまでのセッションギタリストとしての活動と並行しつつ、自身の活動にも注力していた時期と思われます。おりしも世間はFusionブーム、特に日本はFusion=夏=Tropicalという図式が出来上がっており、本作も日本ではJVCによるジャケット差し替えの術が使われ、タイトルとともに夏と海をイメージした売り出し方をしたようです。本作、(それまでの作品と比較し)売れ線狙いの軽い仕上がりでGaleらしくないとの批評もあったようですが、Gale自身が'70年代の頭にJamaicaで療養しており(Reggaeアルバムも制作しています」)、夏や海、そしてReggaeと元々縁が深かったと思っております。
本作は次作と一緒にユニオンのFusion箱から救出しました。数ヶ月後に、ジャケット差し替えの術を見ぬけず後にGaleの顔が写ったUS盤も買ってしまいましたが、全く同じ内容でした。(下のYutubeの画像です。どちらも300円だったので悔やんでおりません。Super400も大きく写っていますし!)



<ギターの聴きどころ>

タイトル通り、夏の海のイメージで始まるA1、Galeのあのサウンドが入った瞬間、独自の世界に塗り替えられます。後半のハイポジションでの咽び泣くチョーキングの繰り返しなどこの曲でこんなプレイができるのはGaleしかいないでしょう。
ヴォーカル曲のA2、バックも声も軽い感じですが、Galeのギターはツッかりながら畳み掛け、ロングトーンで盛り上がるいつものプレイです。不思議と?曲にハマっています。
東京をイメージしたらしいA3,Reggaeっぽいリズムに乗った哀愁のあるメロディーですが東京のどこなのでしょう?別れた人に会った渋谷?傘もささずに赤坂?雨の西麻布?あるいは高円寺Jirokichiでしょうか?
奥様のマサコさんに捧げたB4、この曲でもReggaeのリズムに乗せて、歪みを抑えた甘いサウンドで、ピッキングの強弱とチョーキングを巧みにコントロールし、切々と思いをギターに託しています。
B1,B2もReggaeで、単調になりがちなリズムの上で、音符にできないプレイを縦横無尽に繰り出しています。
ラストのB3、この曲でも軽快なリズムの上で、Super400の箱鳴りを感じさせるサウンドがテーマを奏でます。後半に行くほどギターが盛り上がり(ドライブも徐々に強くなっていきます)、お得意の繰り返しフレーズやトレモロピッキングが飛び出します。
1枚通して聴いてみると、確かに曲調やバックの演奏は軽いかも知れませんが、Galeの個性の強いプレイはそんなことで薄まるものではありませんでした。どの曲でもいつものGale節です。そして、毎回書いているのですが、こんなクセの強いサウンドとプレイが軽めのバックとマッチするのが音楽の不思議なところです。
ともあれ、今日はGaleの偉大な功績に感謝し、他の作品も含めてOne&Onlyのサウンドとプレイに浸りたいと思います。皆様もぜひ!





Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡
One & Only 度♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

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