Papa Grows Funk – Doin It (2001) – 山岸潤史

熱さも勢いもウネリも充分なのですが、自分にはToo Muchでした・・・・

 1. Pass It !
 2. In The Weeds
 3. Junker Man
 4. Chank
 5. Dimples
 6. Chop
 7. Ridin' Thru The Mountains
 8. Thump
 9. I Got The Blues Over You
10. Mardi Gator
11. Slyncopate
12. Fire In The Garage
13. Who's Knockin' At Your Door
14. Doin' It





N.O.のFunkバンド、Papa Grows Funk の'01年の1枚目です。リーダーのオルガン奏者John Grosを中心とした4人により、Rock風味などもガンボしたN.O.ならではのFunkを聴かせてくれます。日本でのキャリアを捨て'95年にはN.O.に移住した山岸さんですが、この頃はすっかり現地に同化し、Jam的、即興的な要素が多い本作でも全く違和感なくGrooveを作っています。
山岸さん渡米後、現地での活動もAdlibなどの雑誌情報で追っかけており、The Wild Magnoliasなど参加作のCDを買ったりしていましたので、本作のリリースは驚きであり、大きな喜びでした。
聴いてみると、Wahやドライブサウンドも駆使したハードな曲主体で、山岸さんのもう一つの持ち味であるChickenshackBand Of Pleasureで聴かれたメロウな曲が入っていなかったので少しがっかりした記憶があります。(多くのFunkバンドでは、ウリのFunkはもちろんいいのですが、アルバムに1~2曲だけ入っているスロウが極上だったりすることが多いので!)
いい意味で雑食性(80年代のギターマガジンのインタビューではVan Halenも好きだと言ってました。)の山岸さん、多くのセッションに参加する中で、ハードなプレイ、メロウなプレイ、Bluesyなプレイなど、そのユニットごとに使い分けていたのでしょうか、パパグロ(特に本作)では、ハードなGrooveをテーマにしていたものと思われます。




<ギターの聴きどころ>

Wahも駆使したキレのあるカッティング、ドライブサウンド、時にWahも噛ませたソロで引き倒すプレイが主体です。
4人が一丸となったGrooveが感じられ、熱さも勢いもウネリも十分過ぎるほどなのですが、自分としては本作のようなWahもドライブサウンドもあまり好みではなく、Johnny "Guitar" Watsonの影響を感じさせる9でのBluesyなプレイ、自身のソロ作"Jack Of The Blues"でも取り上げていた10、Jazzyさも感じられる12の中盤での粘りのあるソロ(後半はサウンドもプレイも激しいものに変わりますが)をよく聴いていました。あくまで個人的な好みなので、この手のサウンドやプレイが好きな方にはたまらないのでしょうが、自分にはToo Muchに感じられ、1枚通して聴くと聴き疲れしてしまいます。メロウなスロウが1曲でも入っていたら・・・・あるいは、ライブで間近で聴いていたら、迫力に圧倒されまた違う印象を持つかも知れません。
ともあれ、RockのテイストもあるハードなFunkが好みの方には超おすすめです。
5月にN.O.で再結成ライブがあったとのニュースも入ってきています。本作から20年、解散から10年以上の時を経て、円熟したプレイを聴いてみたいと思っています。来日してくれないでしょうか?(このメンツなので更に熱く、激しくなっているかも?)






Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡
お酒のお供度♡♡♡

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