Alphonse Mouzon / The Man Incognito (1976) – David T. Walker

David T.の参加は1曲だけですが充分Funkyです。

A1. Take Your Troubles Away
2. Snake Walk
3. Before You Leave
4. Just Like The Sun


B1. You Are My Dream
2. New York City
3. Without A Reason
4. Mouzon Moves On
5. Behind Your Mind




Alphonzo Mouzonの'76年の作品です。Jazz/Fusion畑のドラマーで、作曲家・アレンジャー・プロデューサーとしても活躍、多くのレコードに参加しています。本作は4枚目のソロにあたり、自作曲をDave Grusinと共同アレンジし、ホーンをフューチャーしたJazz-funkに仕上げています。
当時はDiscoミュージックとしてコアなJazzファンからは酷評されたようですが、90年代以降のRare-Grooveブームで注目され、私が入手した90年代後半では、CD化されていなかったこともあり、ボロいジャケットの中古盤で2,000円以上した記憶があります。いつものユニオン巡りで発見、すでにRay Parker Jr.やPaul Jackson Jr.参加の"Love Fantasy"など数枚を聴いて気に入っていたので手に取ったところ、裏ジャケのクレジットにDavid T.の名前がありました。B2の1曲のみの参加ですが奮発して購入しました。

<ギターの聴きどころ>

カートリッジの負担を考えるといけないことと思いつつまずB2のあたりに針を落としました。重厚感のあるバスドラとスネアのコンビネーションが響くな右からRitenourらしいキレのいいカッティング、左からはクラビネットと思われるサウンドでのコンビネーションバッキングです。センターからはWahをかましたエフェクティブなサウンドが微かに聴こえます。あれ?David T.は?と思っていると、突如として粘っこくもFunkyなサウンドが入ってきました。いつもよりかなり強めのピッキングでチョーキングやビブラートも激しさがあり、パーカッシブ感も感じさせる熱いプレイです。ソロのみの参加でバッキングには廻っていませんが十分です。
他の曲ではRitenourとTim DeHuffです。右がフェイザーやコンプなどでサウンドバリエーションを加え、小技を駆使したプレイなのでRitenourと思います(A3ではWah Wah Watson風であったりDavid T.風であったりします。B5のソロもエフェクトを駆使していながら二人の模倣を垣間見せ、上手くて器用なのですが小賢しさを感じます)。左がTim DeHuff(この盤でしか見たことがありません)と思われ、比較的シンプルで堅実なプレイです。David T.のFunkyなプレイだけでなく二人のコンビネーションバッキングもギターファンには楽しめると思います。



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡

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