Aretha Franklin – Yeah!!! (1965) – Kenny Burrell
稀代のシンガーと名ギタリストの共演です。
1. This Could Be The Start Of Something 2. Once In A Lifetime 3. Misty 4. More 5. There Is No Greater Love 6. Muddy Water 7. If I Had A Hammer 8. Impossible 9. Today I Love Ev'rybody 10. Without The One You Love 11. Trouble In Mind 12. Love For Sale Aretha Franklinの'65年の作品です。7枚目のアルバムとなり、Columbiaからリリースされています。”In Person With Her Quartet”の副題がありKenny Burrellを含むコンボをバックに録音されています。拍手と歓声で始まるのでライブ実況盤かと思いましたが、スタジオ録音の擬似ライブ盤のようです。Columbia時代はJazzやBluesのカバーを中心としてレコーディングされており、会社もPop/Jazzシンガーとして売り出したかったこともあり、本作においてもAtlantic時代のGospelフィーリングは抑えめです。しかし、まだ20代の頭でありながら、情感たっぷり(声量もたっぷりなんでしょう)の堂々たる歌いっぷりで、すでに貫禄を感じさせます。あまり評価が高くないColumbia期ですが、私は本作はじめ気に入って聴いています。 とはいえ、この時期の作品はなかなか高くて手が出せずにいたのですが、'00年代の終わり頃に海外でもCD復刻が進み、輸入盤を入手しました。本作を書くにあたって調べたら、別バージョンのボートラを含むCDも再発されているのですね・・・
<ギターの聴きどころ>
Arethaの歌だけでも嬉しいのに、なんと本作にはKenny Burrellが参加していてありがたさ倍増です。弊ブログではSalena Jones作品の参加で取り上げたのみですが、好きなギタリストの一人です。Bluesyと評されることの多いBurrell、決して感情過多にならず弾きすぎないプレイの中に散りばめられる「濃すぎない」Bluesフィーリングに惹かれます。フルアコの深いサウンドも魅力です。(Super400の使用で知られていますが、この頃はまだ175でしょうか)そして歌伴も上手い! 本作でも、1や4,7,12などアップの曲ではスィンギーに、6や12のBluesではタメを効かせてBluesyに、そしてアルバムの大半を占めるスロウでは甘くしっとりとプレイしています。どの曲でも、必要以上に前に出ることはなく、ヴォーカルに寄り添うようにオブリを入れる程度です。1曲が短いせいもありますが、二人の熱い絡みをもっと聴いてみたい気もしました。本物のライブだったらまた違う展開になっていたのでしょうか?
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
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