Bill LaBounty / The Right Direction (1991) – Larry Carlton

顔の出ないAORシンガーとCarltonの共演。Mellowです。

1. Good Life
2. The Right Direction
3. Mr. O
4. Emily
5. Holding Out
6. Burn Down The Night
7. Be There
8. Time Start Now
 

Bill LaBounty の'91年の作品です。70年代から活動している人ですが、実力の割には寡作で、本作で5枚目、前作からは9年ブランクがあってのリリースとなりました。'90年代の中頃にCarlton目当てで中古盤を買いましたが、メロディーがどれも美しく、少し木訥ながら味のあるヴォーカルも好みで、この作品をきっかけに、立て続けに過去の作品を中古盤で買い集めました。当時は再燃したAORブームが去り、500円以内で変えた記憶があります。(US盤を買ったので3作目の黄色い雨ガッパと4作めの落武者ジャケットです。おしゃれジャケットの日本盤も同じ内容とは気づかず買ってしまいましたが・・・)どの作品も素晴らしくAORと呼ばれるジャンルでは最も好きなアーティストの一人です。シンガーだけではなく、ライターとしても活躍しており、あまり表舞台に出たくない人なのかもしれません。日本でトレンディドラマの主題歌に使われたThis Night Won't Last Foreverはじめ、どれも良い作品なのでぜ是非聴いてください。(This Night Won't Last Foreverのライブなど6曲追加されている日本盤もあります。これも買ってしまいました)

<ギターの聴きどころ>

ギターは、Brian Ray(本作の共同プロデューサーのRobbie Dupree関連の人のようです)とCarltonですが、曲ごとのクレジットがないので特定出来ないのですが(この頃はCarltonはValley Artsのストラトで、Rayもストラトと思います)、ベーシックなバッキングがRay, ソロやオブリがCarltonでしょうか。1は、ファンキーなカッティングが印象的で、ラストに乾いた感じのドライブソロが入ります。タイトル曲の2は一転して哀感を帯びたミディアムスロウです。この曲はRayでしょうか?3.は、オブリ、ドライブソロともCarltonとも思います。流れるようなプレイが見事です。4.も中盤&エンディングのソロがCarltonでしょう。5.のエンディング近くはLukatherっぽい激しいプレイです。6.7.はRayでしょう。8.のドライブサウンドの泣きのオブリは再びCarlton。本作では、ドライブサウンド中心ですが、ピッキングの強弱がはっきり聴き取れ、良く歌っています。(このぐらいまでならドライブサウンド歓迎です。Mesa Boogieでいえば、MarkシリーズはOKですが、RectiはNGです。)
Billは、20年近く後に次作を出しますが、ここでもCarltonが全面参加しています。(曲調もサウンドも グッと渋みが増しています)

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

ヒット曲の日本でのライブが追加されています。

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