Birds Of A Feather / Birds Of A Feather (1987) – Larry Carlton

全体的にライトな中で、エモーショナルなプレイが際立ちます。

 1. Down For The Count
2. The Old Neighborhood
3. Waiting
4. The Time Is Right
5. Down Under
6. Saturday Afternoon
7. Boulevard
8. Grand Opening




Birds Of A Featherの'87年の作品です。キーボードのDan Siegelを核としたFusionユニットのようで90年代までに3枚のアルバムをリリースしており、ユニット名を冠し、有名どころをゲストに迎えた本作が1stに当たります。'82年のソロ作でもライトな作風が持ち味との印象がありましたが、この時期のFusionブームの落ち着きもあって、'90年を前により聴きやすさを重視したSmooth Jazzを先取りしたような音作りをしている印象を受けました。
購入したのは'15年頃、下北ユニオンのJazzセール棚で500均のところで発見しました。ユニット名もCarltonの参加も知りませんでしたが、裏には「Produced an Siegel」と書かれており、裏表の参加ミュージシャンの名前を書いたと思しき羽には「Larry」の名前もあったので、Carlton参加を信じてレジに向かいました。

<ギターの聴きどころ>

ディスクをトレイに入れ相変わらずの軽さ(聴きやすさ)だと思いながらインナーを見ると、期待通りCarltonの名前があり、4と5でのsoloと書かれています。CDの良いところ(悪いところ?)で、早速飛ばして聴きます。
4,早速ドライブサウンドのギターが右から入ってきます。この頃のCarltonにしては歪みすぎで抑揚も少ないと感じましたが、サックスと一部ユニゾンするテーマの後、ドライブの抑えられたサウンドでソロが始まりました。チョーキングを交えつつ、低音部から高音部まで滑らかに紡いで行くコントロールの行き届いたプレイ、こっちがCarltondで間違いありません。この曲ではRhythm GuitarはDan Huffとありますので、歪みサウンドはレギュラーメンバーのCarl Verheyenでしょうか?
リズム隊の重いブレイクで始まる5でもサックスがテーマを取ります。曲の後半になり、やや硬めのサウンドでソロが切り込んできます。いつもより激し目のチューキングとビブラートで強いエモーションを感じさせます。この曲でのRhythm GuitarはMichael Thompsonです。
2曲ともやや硬質なサウンドであり、この頃メインとしていたValley Artsのストラトと思います。
他の曲でのメインは、クレジットから判断するにレギュラーメンバーのCarl Verheyenと思われます。1,7,8でのRockフィーリングもあるドライブサウンド、2でのシャープなサウンド、6でのアコギなど、さまざまなスタイルで器用に弾きこなす人のようで、当時のLukatherと共通点を感じました。
Dan HuffやMichael ThompsonもRhythm Guitarで数曲参加しており、ギタリストにも楽しめる内容になっています。
暑い毎日ですが、爽やかさも感じられるこの1枚を清涼剤にいかがでしょうか?




Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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