Diana Krall – All For You (A Dedication To The Nat King Cole Trio) (1996) – Russell Malone

Nat King Cole Trioの名作を鮮明なサウンドで現代に蘇らせました。R.I.P.Russell Malone .

Aた。

 1. I'm An Errand Girl For Rhythm
2. Gee Baby, Ain't I Good To You
3. You Call It Madness
4. Frim Fram Sauce
5. Boulevard Of Broken Dreams
6. Baby Baby All The Time
7. Hit That Jive Jack
8. You're Looking At Me
9. I'm Thru With Love
10. Deed I Do
11. A Blossom Fell
12. If I Had You



Russell Maloneの急逝をNetニュースで知りました。公演のため来日中であったとのこと、享年60歳、ご冥福をお祈りします。
功績を偲び、Diana Krallの'96年の参加作を紹介させてください。タイトル通り、Nat King Cole Trioのカバーで、Krallのヴォーカルとピアノ、Paul Kellerのアコベ、Maloneのギターと同様のトリオ編成になっています。それぞれJazzの世界では当時若手でありながら円熟した落ち着いた演奏で、セールス面でも成功し、Krallの名を世に知らしめる作品となりました。
以前の勤務先(カーオーディオ・ナビ関係の会社でした)では本格的なオーディオシステムを設置した試聴室で非定期に音楽好きの仲間と試聴会をやっており、オーディオマニアの先輩が当時の新譜であった"Wallflower"を持ってきました。早速ユニオンに走り、数枚の中古CDを買ってきました。その中の本作は大好きなNat King Coleの名曲を鮮明なサウンドで現代に(と言ってもすでに30年近く経っていますが)蘇らせた演奏で、お気に入りの1枚となりました。

<ギターの聴きどころ>


裏ジャケにはRussel Maloneの名前もありました。フルアコの写った”Black Butterfly”をジャケ買いしてMaloneを知り、その後CDを集めました。サイドマンとしてのプレイを聴くのは本作が初めてでしたが、トリオというシンプルな編成の中でアップでのスィンギーなプレイ、スロウでのメロウなプレイそれぞれで甘く太いサウンドが美しく響いています。オリジナルでのOscar Moore とIrving Ashbyのフレーズを大事にしたプレイ、サウンドがよりクリアに聴こえるのも嬉しいところです。中でも、大好きな2曲の2でのKenny Burrellに迫るBluesyなプレイと9での出過ぎないプレイ(ソロがないのは残念)は繰り返し聴いています。

その後知ったのですが、もう一曲”夢見る頃を過ぎても”の入った別バージョンのCDがあるようです。購入時2枚あり、ちゃんと比較せず200円ほど値段が安い方を買ったのが失敗だったか?
なお、Maloneはこの後数枚のKrallの作品にも参加していますのでそちらも聴いてください。

Jimmy Smithのグループからキャリアをスタートさせ正統派としての道を歩み、現代ジャズギター最高峰と称されていたMalone、早すぎる死が悔やまれますが遺していただいた味わい深いプレイを大事に聴いていきます。ありがとうございました。


Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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