Maggie Bell / Queen Of The Night (1974) – Cornell Dupree

苦手なBlues Rockではありませんでした。Dupreeのプレイがイナタい!

A1. Caddo Queen
2. A Woman Left Lonely
3. Souvenirs
4. After Midnight
5. Queen Of The Night


B1. Oh My My
2. As The Years Go Passing By
3. Yesterday's Music
4. We Had It All
5. The Other Side
6. Trade Winds



Maggie Bellの'74年の作品です。英国出身のヴォーカリストで、イギリスのJanis Joplinの異名を持つとのこと、自分はJanisをちゃんと聴いたことがないのですが、Tina TurnerやEtta Jamesの影響を受けているのかなという印象を受けました。Stone The Crowsのシンガーとして活躍、解散後初のソロアルバムで、本作はAtlanticからのリリース、バックを務めるのはGadd,Tee,DupreeなどのStuff勢に加え、Chuck Raineyなどの腕利きが参加、Bluesのカバーを含む選曲とバックの演奏で黒っぽい雰囲気を感じさせる仕上がりになっています。
本作もギターマガジンのDupree特集で知り、名前も聞いたことがありませんでしたのでネットで調べたところジャンル的にはRockのようなので、滅多に足を運ぶことのないUnionのRockフロアに行き、UKの中古盤を購入しました。USオリジナル盤はいい値段だったのですが、UK盤は1000円ぐらいで買えました。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケには、クレジットがあり、DupreeはB2でLead Guitar、全曲でHugh McCrackenとともにRhythm Guitarで参加しています。
Leadを務めるB2は、多くのBluesmanが取り上げているマイナーBluesのカバーです。Albert KingやOtis Rush,Fenton Robinsonなどが有名ですが、Dupreeも負けず劣らず、テレキャスによる硬質ながら濡れたサウンドで、抑揚のある泣きのプレイを披露しています。ソロもヴォーカルに寄り添うオブリも自分の色を発揮し、先達のコピーではないところが素晴らしい!Bluesファンの方はぜひ聴き比べてきてください。
B2のソロは右ですが、その他の曲では左から個性的なバッキングで盛り上げています。
A1では、パーカッシブなシングルミュート主体でGadd,Raineyと一体になったGrooveを作ります。
A2では頭は抑えめながら後半の盛り上がりに合わせて少しタメ気味の刻みの音が大きくなってきます。
A3ではダブルストップのスライドをコードに組み合わせるプレイで、後半には薬指によるトレモロピッキングも登場します。
J.J CaleのA4でもダブルストップを効果的に織り込んだコードプレイが見事です。
B1では、シンコペーションとスタッカートを組み合わせたカッティングでGrooveを主導します。
B3,B4,B5では、コードやカッティングを基本としながらフリーにオブリを加えたバッキングです。
ラストのB6、後半のオクターブやダブルストップ、切ないチョーキングなどたまらない色気です。
基本的にLeadはReggie Youngですが、Dupree弾いても面白かったかもしれません。
Rock色が強いWhite Bluesは苦手な私めですが、本作はDupreeの参加を差し引いても南部のイメージがありお気に入りの1枚です。








Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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