Toru Oki Blues Band Featuring Albert King (1981) – Cornell Dupree

Mr.Yellow BluesとのAlbert KingとDupreeのBlues

A1. Can't Stop Singing The Blues
 2. Oki Doky Shuffle
 3. Personal Manager
 4. Too Much Loving
 5. Big Eyed Woman

B1. I Got A Mind To Give Up Living
 2. Oh, Honey Don't
 3. You Really Got A Hold On Me
 4. You Send Me



2月18日に一般財団法人国際セラピードッグ協会代表としての大木さんの動物愛護特別講演会に行って参りました。土曜日の午後、会場には200人以上と思われる参加者でほぼ満席の状態でした。大木さんのこれまでの人生の歩み、そして音楽と犬との関わり、動物愛護活動の取り組みについては、大木さんの著作で読んでおりましたが、改めてご本人からリアリティに溢れるお話をお聞きして大変感動しました。(不覚にも涙が溢れてくるお話がいくつもありました。特に、全ての生き物は幸せになるために生まれてきた、という言葉に胸を打たれました)後半には、大木さんが育て上げたセラピードックの皆さんも登場し、また大木さん自身の生歌もお聴きできました。終了後には愛聴盤にサインまでいただくことができて、とても充実した時間でした。(講演会については、国際セラピードック協会のHPに詳細が掲載されていますのでぜひご覧ください。)
ということで、今回はサインを頂いた愛聴盤、Toru Oki Blues Band Featuring Albert King をご紹介させてください。なんとBlues界の3大キングの一人と大木さんががっぷり4つで共演、しかもCornell Dupreeも参加している名作です。(メンバーは裏ジャケに記載されています)共演のいきさつや録音時のエピソードなど、ぜひ大木さんの著書、「伝説のイエローブルース」を読んでいただきたいと思います。他にも深い話や興味深い内容が満載です。この盤は上京直後に購入し、実に30年以上聴き続けていることになります。

 


<ギターの聴きどころ>

ミディアムスロウのA1,Dupreeの左のリフに、Albertが独特のスモーキーな声でナレーションを入れてきます。続いて、右から存在感抜群のギターが入ってきます。唯一無二のチョーキングの表現力、最初から度肝を抜かれます。大木さんも負けじと太くハスキーなヴォーカルで応戦し、一歩もひけを取らない迫力です。AlbertのLucie(愛用のFlyng V)は歪みの少ないナチュラルサウンドですが、ソロでのシャウトに続く複弦同時の引き絞るようなチョーキングなど、圧巻です。
大木さん自身の名をもじったであろうA2、Dupreeの味わい深いギターでスタートしますが、力でねじ伏せるようにAlbertのギターが被ってきます。早いテンポであっても決して音を細かく刻むことはなく、「大きいフレーズ」でGrooveに乗ってきます。名人Dupreeといえども、中間でイントロ同様のリフをプレイする程度で、King Of The Blues Guitarの前ではバックに回らざるを得ないのでしょうか、主役の二人を盛り立てる役割に徹しています。自身の初リーダー作ではOkie Dokie Stompを演っているのに・・・・・
今回は頭の2曲に焦点を絞った紹介とさせていただきますが、他の曲でもAlbertと大木さんの熱い共演(Albertはギターだけではなく、大木さんのヴォーカルに絶妙なタイミングで合いの手を入れています。)、それを支えるDupreeのバッキングを堪能することができます。 また、B面のラスト2曲は、Malacoよりも早いBlues'n Soul仕立てです。
Dupree、本作によりB.B.、Freddieに続いてAlbertと、3大King全てと共演する数少ないギタリストの一人となりました。
なお、Dupreeは以前に紹介した"Broadway Shuffle"だけではなく、大木さんのデビューアルバム”Manhattan Midnight”、Ben E.King(これで4大King?)とのDuo”The Manhattan Brothers”などにも参加しています。こちらもぜひ聴いてください。

Emotional度♡♡♡♡♡  
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡    
お酒のお供度♡♡♡♡♡

最新作はこちらです。(2月8日に発売されたばかりです)

大木さんの活動のほんの一部ですが書籍も紹介させてください。収益は保護犬の救出とセラピードック育成に充てられるそうです。私も飲み代の一部を削って微力ながら応援しています。

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