薬師丸ひろ子 / Sincerely Yours (1988) – 松木恒秀

邦楽と侮ることなかれ・・・

 1. 時代 (中島みゆき)
 2. Distance (本人)
 3. おとぎばなし(中島みゆき) 
 4. もう一度(竹内まりや)
 5. 雨は止まない(尾崎亜美)
 6. 時の贈り物(吉田美奈子)
 7. ハイテク・ラヴァーボーイ(吉田美奈子)
 8. ル・パ・(EPO)
 9. 色彩都市(大貫妙子)
10. 終楽章(竹内まりや)









薬師丸ひろ子さんの'88年の作品です。5作目にあたり、有名どころのカバー曲中心(オリジナル、作者を曲の後ろにカッコ書きしました)で、美メロの数々が薬師丸さんの透明感のある声とマッチしています。
自分が初めて聴いたのは、20代前半です。短い期間ながら独身寮におり、時々音楽好きが私の部屋に集まって飲んでいた(それなりのオーディオ機器ががあったので)のですが、ある時、薬師丸さんの大ファンの同期が乱入、このCDを持ってきて「ぜひ聴け」と強く勧めました。皆、それなりに通ぶっていて、邦楽?しかもJ-POP?しかも女優?などと総スカン状態だったのですが、そいつがビールも差し入れで持ってきたので酒の魅力に負けて聴くことになりました。1や4,5など一度は聞いたことがある曲、別に悪くないんじゃないの、3のギターソロ、最近はみんなこんな感じでみんなおんなじように聞こえるよね〜などと講釈を垂れつつ、皆で聞き流していましたが・・・・・


<ギターの聴きどころ>

5、いい雰囲気のイントロだなと思いながら聴いていると、左から渋〜いギターが!これは飲んでる場合ではないとヴォリュームをあげて聴きながら、CDケースを手に取ってインナーを見ると松木さんではないですか!(学生時代に「突然の贈り物」で松木さんのファンになって以来、松木さん参加作集めに手を染めていました)音数少ね〜!と思ったら、右からもオブリが入ってきて、後半には指ピッキングでのタメた切ないフレーズ!6も、電子ファンクかと思ったら右から大好きなJohnny "Guitar" Watsonばりのハイテクではないチョッパーギターが聴こえ、これも松木さんでした。それにしても、この曲、なんとナウイタイトルと歌詞!これはないでしょう・・・
O( CD持ってきた同期)よ、そして薬師丸さん、邦楽だなんて馬鹿にしてスマン、俺は明日このCD買いに行くよ!今日だけ貸してくれ、今日の飲みはお開きだ!てめえらとっと自分の部屋に帰って寝ろ!ということで、明日の東京遠征(埼玉に寮がありました)に備え、みんなを追い出して借りたCDを聴きながら寝ました。翌日、めでたくCDゲットしました。当時のCDの定価3200円。高い!しかし個別曲のクレジット、よく見ると、今さん、土方さん、塩崎さん(Safariというユニットで渋いギターを弾いています)など、大変豪華なメンバーで満足です。なお、先日茶水のUnionで見かけた時は本作380円でした。8枚買って釣りが来る・・・買わんけど。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡

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