You & Explosion Band / 大追跡 Music File (1992) – 松木恒秀
名サントラのCD盤です。ここでも松木さんのプレイが堪能できます!
1. “大追跡”のテーマ
2. ハイエナが集まった
3. One,Two,Three…Go!
4. テーマコレクション
5. フォーメーション・プレイ
6. “大追跡”のテーマ
7. Theme From “The Great Chase”
8. Running Through The Boulevard
9. A Port Town Illumination
10. A Joyful Walk
11. Illusion
12. One O’clock Fever
13. The Solitary Man In The Twilight Time
14. I’ll Be Gone
15. The Black Sniper
16. Shadows Of A Man
17. “大追跡”のテーマ
18. ブリッジ・コレクション
You & The Explosion Bandの'92年の作品です。既紹介の'78年のサントラ盤”大追跡 Music File”(7〜16)に同名のテレビドラマ用の音源を追加してCD復刻されたものです。大野さんは、この時期サントラ分野でも活躍しており、自身のバンドやプロジェクトを率いてルパン3世シリーズや角川映画の「人間の証明」「野性の証明」など劇伴を超えた多くの名作を残しており、本作も大野ワールド全開の充実した内容となっています。
テレビドラマ放映当時、自分は小学生でしたが、テレビ局が少ない東北の小都市では放映されていなかっったのか、あるいは規則正しい生活をしていたので寝てしまっていたのか(21:00~の放映だったようです)、見た記憶がありません。
先に松木さんファンの友人からこのCDを借りて聴き(インナーがありませんでしたので詳細を知ることができませんでした)、その後サントラLPを購入、その記事を書く際に常識的な値段で購入できることを知り、AmazonでVol.2とともにポチりました。
<ギターの聴きどころ>
1~6,17,18がCD復刻にあたって追加されています。しかし、1と17は7のショートバージョンであるものの、それ以外はCDのみのオリジナルで本編サントラから漏れた残りという印象はありません。
哀感とハードボイルド感のあるミディアムスロウの2ではヴァイオリン奏法やディレイによる効果音を取り混ぜたオブリでムードを高め、後半のテンポチェンジ後は薄くフランジャーのかかったサウンドによるコードプレイでシリアス感を演出しています。
スリリングな3ではオクターブのオブリに続き、珍しくディストーションサウンドでのソロもあります。ギターのヴォリュームで歪み量をコントロールしているものと思われます。後半はキレのいいカッティングに移行します。
メインテーマのヴァリエーションの4,335のフロントと思われるメロウなサウンドで、テンポによって様々なパターンを駆使した丸みとキレのあるカッティングを聴かせてくれます。
10分以上の組曲的な5、ここでもテンポや曲調の変更に合わせて、オブリ、カッティング、などさまざまなプレイとサウンドを使い分けていますが、どれも松木節です。
テンポを落としてグッとムーディーになった6ではアルペジオで色を添えます。
7~16については、過去記事をご参照ください。
18は、ドラマの各場面で使用されたもののコレクションで効果音的な内容が多いところ、持ち前の引き出しの多さで的確に音を加えています。
オーディオ的な音質からすると、サントラ盤より劣る気もしますが、どの曲も良い出来で松木さんのギターも堪能できます。各曲ともドラマの映像と合わせて聴けばよりリアルに感じられるのかもしれません。
続くVol.2についても、また別の機会にご紹介させてください。
Emotional度 | ♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡ |
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