Sonia Rosa / Samba Amour (1979) – 松木恒秀

Mellowな和製Bossa NovaとMellowなバッキングのMellowなシナジーです。

1. Te Quero Tanto (I Love You, So)
2. Natsu No Image
3. Fim De Semana (Weekend)
4. Last Samba
5. Charlie, My Darling
6. Tudo É Você (All Of You)
7. Fei Jao Queimou (Black Beans)
8. Tokyo In The Blue
9. Ressalva (Melancholy)
10. Tao So...(Always Alone)
11. Socorro Taro! (Help Me Taro!)
12. Te Quero Tanto (I Love You, So)




Sonia Rosaの'79年の作品です。Brasil出身のシンガーで、現地でナイトクラブを営んでいた小野リサさんのお父様の紹介で日本へ渡り、渡辺貞夫さんのバンドのシンガーをしていた縁で本作のプロデューサー&アレンジャーである大野雄二さんと知り合い、共に活動する中で本作が制作されたようです。Backは大野さん人脈の腕利きのミュージシャン(ほぼYou & Explosion Bandです)を集め、幼さと妖艶さが同居する不思議な魅力をもつ甘いヴォーカルを支えています。
大野さんのSpace Kidでソニアさんのスウィートヴォイスを聴き、その後ネット情報で松木さん参加作として本作を知りましたが、アナログも復刻のCDもほとんど店頭で見かけることはなく、ヤフオクなどでも非常に高額で手が出ませんでした。しばらく探すことさえ忘れていたところ、半年ほど前Amazonで'91年のCD選書盤が極めて常識的な値段で販売していましたのですかさずゲットしました。秋冬に聴く音楽ではない気もしつつ、ヘビロテしました。

<ギターの聴きどころ>

ギターは松木さんがエレクトリックとフォーク、中牟礼さんがガットです(阿川泰子さんのMelodiesと同じ組み合わせです)。
大野ワールド全開の1曲目より左が中牟礼さん、右が松木さんのギターが聴こえてきます。松木さんはルパンや人間の証明などで聴かれるようなコードとダブルストップを組み合わせた松木バッキングです。
その後も、基本左中牟礼さん、右松木さんのコンビネーションですが、日本語歌詞の2では左がエレクトリック、右がフォーク、5では左右ともエレクトリックなのでこれはどちらも松木さんでしょう。11ではセンターのガットを挟んで左右からエレクトリックが聴こえています。(当時5歳というお子さんのDJ TAROさんも参加しています)リプライズの12では中牟礼さんのみです。1曲が長くないこともあり、二人ともソロはありませんが、ガット、スティール、エレクトリックの組み合わせで抜群のコンビネーションを聴かせてくれています。
今日現在でも、Amazonで3,000円以内で買えるようですので、初夏を迎えるこれからの季節にピッタリの和製Bossa Nova、松木さんの団の方だけでなく、ぜひ聴いてみてください。



Emotional度♡♡
Bluesy度♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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