深町 純 / Evening Star (1978) – Eric Gale,Cornell Dupree

Galeのクセの強いギターはバラードに合う!

A1. Sea Horse
 2. It's You
 3. Evening Star
B1. In The Holiday Groove
 2. Scoto Phonobine Type-II
 3. The Sea Of Dirac

日本のキーボーディスト、深町純さんの1978年の変則ベスト盤です。Stuff,Brecker Brothers始めとした豪華ミュージシャンと2年の歳月を費やして製作された、と帯に書いてあります。Crystal Greenもそうですが、日本にもフュージョン(当時はクロスオーバーと呼ばれていた?)の波が押し寄せてきて、海外ミュージシャンとの交流も盛んになっていたようです。この頃は小学生だったので実感がなく、この盤は、裏ジャケ買いを続ける中で、Eric Gale の名前を見つけて、後追いで知りました。メロディアスなA面、難しいことをやっているB面と勝手に決めつけてしまい、B面はほとんど聞いていませんでした。曲が一緒でジャケットが別の『Jun Fukamachi」というLPも見ました。(危うく買ってしまうところでした)

<聴きどころ>

A1のもろStuffの入り方(カッティングが格好いいです。左の重厚な方がGale、右の軽やかな方がdupreeでしょうか)から痺れます。深町さんのシンセがスタッフにはない彩りを見せ、主役の面目躍如というところでしょうか?続くGaleのギターをフューチャーしたmellowなA2が、なんと言っても私的にはこのLPの最大の聞きどころです。イントロのフェンダーローズとともにバイオリン奏法で入り、美しいテーマを淡々としつつも情感たっぷりに奏でます。その後も曲の進行に伴い、低音弦でのトリルやハイフレットでのチョーキングビブラートで曲を盛り上げます。シンプルながら個性的な節回し、少し歪んだ音色が、super400のデカさと相まって、圧倒的な存在感です。こんなクセが強いプレイがこの美しい曲に合うところが音楽の不思議なところで、この曲もいつまでも聴いていたい気持ちにさせてくれます。デジタル化してからはこの曲ばかり聴いてます。

Emotional度♡♡♡♡♡ A2です。B面を含めると薄まります。以下同様
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡        

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