Joe Sample – David T. Walker / Swing Street Cafe (1981)

Joe Sample とDavid T. Walkerの熱いBlues!

A1. Hallelujah, I Love Her So
 2. Rockhouse
 3. Honest I Do
 4. Nextime U See Me
B1. Woke Up This Morning
 2. C.C. Rider
 3. Honky Tonk
 4. After Hours

またしてもThe Crusaders繋がりで、Joe Sample とDavid T.の「Blues」アルバムです 。数々のおしゃれ盤を彩った二人ですが、この時代に流行った「クリスタル」的感覚とは無縁の世界です。maj7thではなく7thです。おしゃれなカクテルと言うよりはストレートのバーボンです。Blue Note東京というよりは、高円寺Jirokichiです。'87年当時、タワーレコードのDavid T.コーナーに置いてあった唯一のLP(当時のタワーは輸入盤専門で、出たばかりのY-enceは国内盤でしたので置いてませんでした)中身を知らずジャケ買い(イラスト、メンバー、曲)しましたが、駆け出しBluesファンだった自分にはドンピシャでした。全編BluesやR&Bのスタンダードで、わずか2日でレコーディングされたと書いてあります。時代のせいか、3年のお蔵入りを経てリリースされたようです。蒸し暑い夏の夜にバーボンでも飲みながら聴くのにぴったりのアルバムではないでしょうか?

<聴きどころ>

一聴して「David T.もブルースを弾くのか!」という驚きと喜びが湧き上がりました。ソフトなタッチが持ち味のDavid T. ですが、このアルバムでは、小鳥のさえずりフレーズの百万倍ぐらいの力でピッキングしています。タメの効いた粘りのあるフレーズのオンパレードです。A4.は汐留PITでの山岸さんとのジョンイントライブで、山岸さんに唄え歌え、と唆され、Davit T.自身の渋い歌声を聞きました。B3.は、ブルースファンの間では、Robert Jr.Lockwood のライブバージョンがあまりにも有名ですが、ぜひ聞き比べていただきたいところです。(Gadd GangでCornell Dupreeもやっています)全曲ハズレなしですが、その中でもA3の甘さが格別です。「Mellow」で語られることのない盤ですが、自分にとっては、こんなにmellowなブルースアルバムはありません。’89年には続編も出ました。(こちらはもう少し洗練されています。)

Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡(ただしクリスタル感は期待しないでください)
酒のお供度♡♡♡♡♡        
 これがLockWood & Acesです。リードはLouis Myersです。

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