阿川泰子 / Sweet Menu (1980)

NYには行ったことはありませんが、そのつもりで聴いてます

A1. Why Don't You Move in With Me (Roberta Flack)
 2. Captive 
 3. It's My House  (Diana Ross)
 4. Hard Times (Biz Scaggs)
 5. Here's That Rainy Day

B1. Once Upon a Summertime (Blossom Dearie )
 2. Never Letting Go (Stephen Bishop)
 3. Rainbow of Love
 4. New York State of Mind (Billy Joel )
 5. Let's Love (Peggy Lee)


阿川さんの'80年の3rdです。なんともセクシーなジャケットで、この時期の女性Jazz Vocalの盛り上がりを象徴しているのでしょうが、単に曲や歌の良さだけでは勝負していなかったとも言えるかと思います。デビュー盤、2ndともJazzと言いつつも、Popsや、Soul、AORもカバーしており本作もその延長線上にあります。(オリジナルをカッコ書きします)。美しいメロディーを甘い声で囁くように歌っています。そもそも阿川さんを知ったのは初めてエレキギターを買った後に、兄の友人がギターを弾くならこういうのを聴け、と言って貸してくれた「Journey」と「Sunglow」を聴いた時でした。初めはよくわかりませんでしたが、大人の香りがして、背伸びして聴いているうちに、SunglowのB面の美メロやJourneyでの松木さんのギターが気になり(初めて聴いた松木さんのプレイでした)、高校生になってレンタルレコードに行ったところ唯一あったのが本作でした。BozのA4やBilly JoelのB4など、知っている曲もあったのでカセットテープに録音して聴いていました。上京後Unionで発見し、徐々に松木さんにハマってた頃でもあったので懐かしさもあって購入しました(よく売れたこともあり、CD再発されてからは、本作はじめ阿川さんのLPはエサ箱の常連で、今でも頻繁に見かけます。松木さんの参加作、ほかにもあるのでもう1枚づつ買っておきますかね。)


<ギターの聴きどころ>

本作、実はクレジットありません。Arrが中島正雄と書かれているだけで、ライナーノーツにも松木さんの名前は一切出てきません。しかし、各曲での様々なバッキング/オブリ、A4,B4でのソロ、左右とも全て松木さんのギタープレイで間違いないでしょう。
どの曲でも素晴らしいプレイですが、個人的にはB4がベストです。イントロの色っぽい入り方、オブリ、ソロ、エンディングに向けたリフ、曲へのマッチング、全てが完璧です。初めて聴いた時もなんとなく気になっていたプレイだったのですが、BluesやJazzも聴き込んでいくと、その素晴らしさを改めて強く感じました。多くのカバーがある曲ですが、ことギターに関してはこのプレイかNo1で、次がOleta AdamsでのMichael Landauか Diane SchurでのHoward Robertsかと思ってます。
A4では、珍しいドライブソロも聴けます。

Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡ 

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