Randy Crawford – Everything Must Change (1976) – Eric Gale, Larry Carlton

CarltonとGale が1枚に!(共演は残念ながらありません。)

A1. Everything Must Change (Live)
 2. I Let You Walk Away
 3. I'm Easy
 4. I Had To See You On More Time
 5. I've Never Been To Me
 
B1. Don't Let Me Down
 2. Something So Right
 3. Soon As I Touched Him
 4. Only Your Love Song Lasts
 5. Gonna Give Lovin' A Try



Randy Crawfordの'76年のアルバムデビュー盤です。(それまでも'73年以降にSoulのシングルをリリースしていたようですが未聴です)。デビュー盤ではあるものの、東西の豪華なメンバーにバックアップされていて、後年はあまり聴かれないシャウトなども交えながら、初々しくも個性的な熱いヴォーカルを聞かせてくれています。(独特のビブラートもすでにこの頃には完成されています)本作は、裏ジャケにはクレジットがありません。信用買いです。(クレジットの意味が違いますが、これこそクレジット買い?)それまでも、CrusadersでのStreet Lifeや、David T.も参加しているNow We May Beginなどで聴いて気に入っていたので、おそらくCD再発後のタイミングだったのでしょうか、90年代の半ば頃に一気に一連の作品がUnionのJazzやSoulのエサ箱に並びはじめ、短期間で殆どのアルバムを購入しました。その中の1枚で、開けてみるとCarltontとGaleの名前があり、共演こそしていませんが、とても得した気分になったことを覚えています。CarltonとGadsonの組み合わせも珍しいです。

<聴きどころ>

A1はライブ録音です。デビュー盤でライブ録音を1曲目に持ってくるあたり、プロデューサーのStewart Levine、彼女の歌唱力と本アルバムの内容に対する自信や期待が窺えます。Jazz畑のMundell Loweとのことですが、微かにコード刻みが聴こえるぐらいです。
スロウのA2では、右のアコギがCarltonで、殆ど聴こえない左がGraydonです。アレンジまで自分が担当しているのですが出過ぎず全体の調和を大切にしているところがギタリストとしてだけでなく、ミュージシャンとしても優れた部分と思います、
続くA3は、Gale, Hugh McCrackenのコンビです。フルアコには聴こえない硬い音色とザクザクとしたカッティングプレイから右がGaleと思います。しかし、この曲オリジナルのKeith CarradineではCarltonが弾いていたはずですが敢えて変えた?
A4は、Carlton,Parksの名コンビです。あまりらしくないですが、左がCarltonでしょうか?
TempsやNancy Wilsonなどもカバーしている大好きなA5でもGaleのtreble10,Bass0のアンプのセッティングと思える硬いカッティングが聴けます。曲の途中から、一転してバイオリン奏法に切り替わり、ムードを盛り上げます。後半チョーキングを繰り出して欲しかったところです。
Beatlesを大胆にアレンジしたB1は、曲の途中からやや硬めなサウンドながら抑制のきいたピッキングが滑らかなCarltonのプレイが印象的です。
B2ではCarltonがアレンジを担当するも、ギターのクレジットはGraydonしかありません。左のバッキングはともかく、右の少しBluesyなオブリ、Carltonのような気もするのですがどうでしょうか?Steely Danではないですが、俺のように弾け!とは言わんと思います。
B4はCarlton,Parksのコンビですが、どちらもアコギです。アリスかと思いました。
再びライブのB5で締めるニクい構成です。
Randy Crawfordの他のアルバムも、ボーカルの素晴らしさはもちろんですが、参加ミュージシャンが豪華で、どの作品もBGMにしても良し、じっくり聴き込んでも良しです。まだ60代なので、もう1枚ぐらい期待したいところです。



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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