岡本一生 / Five O’clock Shadow (1982) – 松木恒秀

ソロやオブリはなく、Jazzバッキングのみです。

A1. Prologue ~ Romance ~
 2. One-night Lonely Hearts Club
 3. American Clubhouse Sandwich
 4. Sentimental Photograph
 5. Whispering Moon
 
 
B1. Boogie-Wooge Whisky Rain
 2. 一文無しと銀の匙
 3. あなたがいなければ
 4. コートにすみれを
 5. はなやかなりし頃


 
 
岡本一生さんの'82年の作品です。シンガーソングライターとして'78年にデビュー、本作が3枚目にあたり、詞は自作の2曲を除いて康珍化さんで、作曲は全て岡本さん自身です。プロデュースも自身が担当し、アレンジは鈴木宏昌さん、三保敬太郎さん、佐藤允彦さん、松岡直也さんが担当し、当時の日本のJazz界の俊英など、錚々たる顔ぶれが集結しています。(に主な編曲者、演奏者が記載されており、さらにインナーにはA面B面個別曲のクレジットがあります)'78年のデビュー作、80年の次作でもJazzのテイストを感じる曲が含まれていますが、本作は全曲がSwing Jazz系の曲で統一されています。
岡本さんの3作は発見頻度が低く、あったとしても中々の高値でしたが、本作はの2013年末に開店したばかりのDiskUnionの昭和歌謡館の安箱で発見しました。もうネットも普及していて相場価格も形成されているはずと思いつつ、喜び勇んでレジに向かいました。
家に帰って開けてみると、インナー汚れ、折れ、書き込みありで、その為に安かったのでしょう。(私は盤が聴ける状態であればジャケやインナーの状態はあまり気にしません)
岡本一生さん、3作をリリース後は岡本朗さんの名前(こちらが本名?)で作曲家として活躍されました、最近お名前を聞きませんがどうされているのでしょうか?

<ギターの聴きどころ>

松木さんはA2、A4の2曲に参加しています。
しかし、ソロやオブリはなく、控えめなバッキングに徹しています。
オルゴール風のプロローグに続くA2は、厚いホーンのリフに隠れて、ほんの微かに聞こえる程度です。それでも左右で一人コンビネーションを作っているところはこだわりなのでしょうか?
ヴィブラフォンが美しい哀感のあるA4では、コードの4つ切りを主体としたバッキングですが、所々リズムを変化させながらバリエーションをつけています。
他の曲では、Jazz畑の杉本喜代志さん、中牟礼貞則さん、萩谷清さんがバッキングを中心にプレイしています。A5は、唯一杉本さんのガットソロが聴けますが、コードのバッキングも含め、貫禄と味わいのあるプレイです。
なお、松木さんは、岡本さんのでデビュー作にも2曲参加しています。
こちらも併せて聴いてみてください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡  

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