増尾好秋 / Sailing Wonder (1978) – Eric Gale

 

A1. Sailing Wonder
 2. Treasure Island
 3. Shootin' The Breeze
 4. Nature's Anthem

 
 
B1. Kirk Out
 2. Cracker Jack
 3. Viento Fresco (for Sonny)
 

 
 


増尾好秋さんの'78年の作品です。69年に初リーダーアルバムリリース、71年に渡米してからはSonny Rollinsのバンドに参加するなどN.Y.を中心に活動しており、本作も裏ジャケのStuff のメンバーはじめ豪華なバックを集めN.Y.で録音され、キングレコードのFusionレーベル、Electric Birdから同レーベルの第一弾として発売されました。Fusionと
私が増尾さんを知ったのは、自分が初めてエレキギターを買う際に集めた資料のうち、YAMAHAのカタログにSA1200Sのユーザーとして載っていた写真でした。買うのはセミアコと決めており、結局SA700を買いましたが、上位機種のユーザーとして、リーダー作はもちろん参加作も聴いたことがないのに妙に記憶に強く残りました。
約10年後、レコード漁りの中で本作もユニオンのFusion箱で発見、300円で購入しました。初めて買う増尾さんのレコードでした。Gale参加のおまけ付きでした。と言うより半分はGale目当て、増尾さん、すみません。これ以降の増尾さんのソロ作のLPも集めました。Sonny Rollinsのバックに参加している作品や岡田勉さんとのDuo盤も聴いてますのでお許しを!

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケには、GaleはA1,A2,B2に参加していると書かれています。
ジャケットの写真と連動するかのように、波の音からレコードが始まりました。少し歪んでコーラスかかったサウンドでのテーマがが入ります。Galeかと思いましたが、タメやツッコミはそれほどでもなく、アクもそれほど強くないと感じながら聴いていたら、右寄りにから、タメもツッコミもアクも強い正真正銘のGale節が入ってきました。エンディング付近では掛け合いもあります。似たようなサウンドとフレーズ、増尾さんがGaleオマージュで弾いていると理解しました。山岸さんがDavid T.と共演すると似たようなサウンド、フレーズになるのと同様、リスペクト(安っぽくないやつのほう)から、似たサウンドとフレーズを敢えて選んだのでしょうか?重みもキレもあるカッティング、シングルミュートもGaleでしょう。(左右に飛びます)
トロピカル(死語?)なフィーリングのあるA2、ギター何本か重ねられていますが右のアルペジオ的なバッキングがGaleでしょうか?
弾むリズムのB2,増尾さんは、Bluesyな感じもさせつつ、音使いはJazz、サウンドはエフェクトも使用という不思議なリードをプレイしていますが、それを支えるGaleもキメなども交えつつ表情を変えたカッティングです。
増尾さんのギターは、A4のガット、B1.B3のドライブトーンなど様々なサウンドを駆使し、フレーズもRockぽいワイルドなものかからJazzyなもの、Funkyなカッティングなど使い分けていて、バリエーションに富んでいます。(偏った好みの私めは、少し散漫な印象を受けてしまいました。)
使用ギターは、裏ジャケの写真では増尾さんが59年のBurstのLes Paul(今買うとン千万円ですがスタジオの水没でオシャカになったという話を何かで読みました!)、GaleがいつものSuper400です。豪華!






Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡

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