町田義人 / Human & Nature (1980) – 松木恒秀

 ベスト盤ですが、ここでしか聴けない松木さんの参加曲があります。

A1. 愛
 2. 美しい女(エメラスダス IIより)
 3. 銀河を泳げ
 4. 長距離ランナー
 5. 戦士の休息

 
B1. 赤い狩人
 2. ウィンター・グローリー
 3. 白いアルカディア
 4. 果てしない道
 5. 白いサンゴ礁'79
 6. 小さな船乗り
 


 
町田義人さんの'80年の作品です。サントラやシングル盤含むこれまでの作品から選りすぐったベスト盤のようです。町田さんは、ズー・ニー・ブーで活躍後(「白い珊瑚礁」で有名ですが、Otis ReddingなどSoulのカバーアルバムも出していたようです。探していますが一度も見かけたことがありません)、ソロとして活動の傍ら、かなりの数のCM曲を歌ったそうです。もしかして子供の頃無意識に耳にしていたかもしれません。78年の「キタキツネ物語」と「野性の証明」の主題歌を歌い、再び脚光を浴びました。当時、私は小学生でしたが、ベストテンなどの音楽番組で、ニット帽とサングラス姿で熱唱する町田さんを子供心にカッコいいと思っていました。その後、数枚のアルバムをLPをリリース、現在はオーストラリアで彫刻家として活動されているそうです。タイロン橋本さんや播東和彦さんもそうなのですが、実力とセールスや評判が一致しないのは何故なんでしょうか?
(タイロンさんもCM曲を作って自分の本当にやりたいことをやるためのお金を稼いでいた、と言ってました・・・)



<ギターの聴きどころ>

ベスト盤なので、当然のごとくクレジットはありませんが、松木さんは、A3,A5,B6に参加しています。
A3,A5は、弊ブログでも取り上げたサントラ"野性の証明"に含まれている曲(翌年のLP”長距離ランナー”にも収録されています。)ですが、サントラの一部として聴くのと、町田さんのヴォーカル曲の一部として聴くのとでは、また違う味わいがあります。特に、A3,A4,A5と詞良し(クサい言い方ですが、男の生き様を感じさせます)、曲良し、歌良しの感動の名曲が続く流れがたまりません。のみならずA3,A5ではサウンドもプレイスタイルも違いますが、松木さんの絶妙なプレイを聴くことができ、なんと贅沢な選曲!昭和の名曲カバー大全盛の中で、町田さんの曲がカバーされないのは、並の歌手では歌いこなせないからでしょうか?
それに加えて、本作ではシングル盤のみ発売のB6(アニメ「宝島」のサントラのB面のようです)での松木さんのプレイが聴けます。ヴァイオリン奏法から入り、ダブルストップのスライドやシングルミュートのオブリで町田さんのヴォーカルにレスポンスしています。アニソンだからと手を抜かず、主役もバックも情感たっぷりに全力投球していて素晴らしい!
その他の曲でも、ゴダイゴの浅野さんや椎名和夫さんのプレイ(おそらく)を聴くことができます。時々、安箱で見かけますので「野性の証明」で松木さんのプレイを聴いている方も、本作をぜひ聴いてみてください。





Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

上記の松木さん参加作が全て含まれています。「宝島」のA面も収録されているので、この曲にも松木さん入っているかも?です。私も買って聴きたいと思います。

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