Average White Band – Warmer Communications (1978) – Cornell Dupree

3でのDupree、サウンドも駆け引きもエロティックな焦らしプレイです。

11. Your Love Is A Miracle
2. Same Feeling, Different Song
3. Daddy's All Gone
4. Big City Lights
5. She's A Dream
6. Warmer Communications
7. The Price Of The Dream
8. Sweet & Sour
9. One Look Over My Shoulder (Is This Really Goodbye?)




Average White Bandの'78年の作品です。英国出身のファンクバンドで名前の通り白人メンバーで71年に結成・73年にレコードデビューし、翌々年にはインスト曲「Pick Up the Pieces」を全米No.1ヒットとさせています。本作は80年代の売れ線狙いに移行する前の作品で、Brecker Brosなどをゲストに招き、ヘヴィなFunkありメロウなスロウありの充実した内容となっています。
20代のうちはFunkはロイクじゃないと、みたいな若気の至りによる思い込みがあり、ベスト盤1枚を中古で買っただけで敬遠していましたが、本作もギターマガジンのDupree追悼特集記事で参加を知り、急ぎユニオンに走りました。アナログは見つからなかったのですが、再発の輸入CDを1000円ぐらいで購入できました。

<ギターの聴きどころ>

インナーにはクレジットと個別曲の解説があり、それによるとDupreeはJames Taylorのカバーである3に参加しています(Brook BentonDonny Hathaway作品に参加するセッションレジェンドとして紹介されています)。
早速聴きます。ドラムのフィルに続いて、Dupree節が入ってきます。ヴォーカルが入ってからも、左右にバッキングを従え、必要なところで必要な分だけフリーなオブリを入れています。短いソロも音数を抑え、1音に情感を込めています。後半はサックスにオブリを任せてしまい、もっと聴きたいと思っているとエンディングにちょっとだけ弾くという完全な焦らしプレイです。サウンドも駆け引きもエロティックです。
他の曲では、Onnie McIntyre、Alan Gorrie, Hamish Stuartが2や7、8などのアップではFunkyなプレイを、5や9などのメロウな曲では決して弾きすぎない的確なバッキングを聴かせています。
本作がAWBの他の作品も聴くきっかけになり、自分にとっても有意義な1枚でした。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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