Bobby Bland / His California Album (1973) – Larry Carlton

5人のギタリストが参加しています。Carltonはどのプレイ?

A1. This Time I'm Gone For Good
 2. Up And Down World
 3. It's Not The Spotlight
 4. (If Loving You Is Wrong) I Don't Want To Be Right
 5. Goin' Down Slow

 
B1. The Right Place At The Right Time
 2. Help Me Through The Day
 3. Where Baby Went
 4. Friday The 13th Child
 5. I've Got To Use My Imagination
 


 
Bobby "Blue" Blandの'73年の作品です。デビューから在籍していたDukeレーベルがABCに買収され、形式上の移籍後第1作目です。Steve Barriのプロデュースの元、西海岸のスタジオミュージシャンを集めて録音されています。(Wilton Felderの名前もありました)SoulのカバーもありつつPop色やRock色も強くなっており、コアなBluesファンからは評価が高くないアルバムですが、Blandの豪快かつ表現力豊かなヴォーカルとマッチしていて、私めは次作の”Dreamer”ともども愛聴しています。
Blandのレコードは、さすがのビックネームだけあって、新宿ユニオンなどではアルファベット「B」にひとまとめではなく、アクリルプレートで仕切られた単独でのコーナーがあり、Duke時代からMalaco時代まで見つけるたびに集めていました。初期の作品の値段の高さに比べ、この時期や続くMCA期の作品は人気がないこともあって、ほぼ1000円以内で入手できました。
Blandは、さまざまなジャンルを歌いこなす(というより自分の色”Blue"に染めてしまう)ことができるので、Bluesということにこだわらなければ、バックの演奏含めて決して悪い出来ではないと思っております。


<ギターの聴きどころ>

クレジットには、ギターとしてBen Benay, David Cohen, Dean Parks, Larry Carlton, Mel Brownの5人の名前があります。個別曲の記載はありません。ほとんどの曲で数本のギターが重ねられています。多くの曲でのソロやオブリはRock色を感じさせるドライブサウンドとフレーズで、バッキングもエフェクトをかけつつもシンプルなコードプレイが多く、プレイヤーの特定は難しいところがあります、
従い、自信はありませんが、聴く限りでは、A1,A5,B2,B3の左チャンネルでのソロやオブリをプレイしているのではと思います。
マイナー調のスロウA1、右から乾いたサウンドながら泣きのチョーキングがイントロから入り、ヴォーカルが入ってからも絡みつくようにロングトーンが続きます。なお、ギターと関係ありませんが、この曲はMighty Samも日本のライブで歌っており、本家ともども熱いヴォーカルを聴かせてくれています。
A5のソロもチョーキングとロングトーンが主体で、ハイポジションでのビブラートは335ならでは成しえるプレイではないでしょうか?(Dean Parksも335使いですが)
B2のフロントピックアップをトレブリーにクランチさせたサウンドと、B.B.を彷彿とさせる抑揚のあるエロティックなクネクネプレイもCarltonではないでしょうか?
B4で聴けるヴァイオリン奏法もCarltonでしょうか?
上記が第一候補ですが、サウンドやフレーズの傾向が違いますが第二候補として、Soul名曲カバーA4での右の泣きのプレイ、A5のセンターポジションと思しき右のオブリ、B5でのよく歌うソロもそれぞれ別の面でのCarltonっぽさを感じます・・・・
バッキングでは、B1の左右のオシャレプレイが後の片鱗を垣間見させる気もしますが、チューニング微妙でありえないでしょうか?
Carlton様がお元気なうちに、どの曲でプレイしたのか真相?を聞いてみたいところです。
そして、この盤のジャケットでは「ギターは脇役、いいから俺の歌を聴け!」とばかりにBlandがガンを飛ばしていて恐怖です・・・







Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ ♡ ギターは結構Rockです。
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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