Angela Bofill / Angel Of The Night (1979) – Eric Gale

Galeは1曲だけの参加ですが、絶妙なギターです。

A1. I Try
 2. People Make The World Go Round
 3. Angel Of The Night
 4. Rainbow Child (Little Pas)

 
B1. What I Wouldn't Do (For The Love Of You)
 2. The Feelin's Love
 3. Love To Last
 4. The Voyage
 


 
Angela Bofill(以下AB)の'79年の作品です。2枚目にあたり、前作同様、Dave GrusinとLarry Rosenがプロデュース、GRPレーベルからリリースされています。バックを固めるメンバーもほぼ同様で、ヴォーカルの入ったFusionの趣です。前にも書きましたが、Patti AustinやRandy Crawfordの路線を狙ったのでしょうか?80年中期以降は後は電子化の波に飲み込まれ、機械的なビートのダンス曲の中にバラードを交えるというこの時代のステレオタイプのSoul盤が続きますが、個人的には1st,2ndの路線の方が持ち味を活かせていて内容も充実していた印象があります。
ABを知ったのは、実はA1をカバーしたWill Downingからの逆引きです。91年に当時住んでいた相模原で、唯一のレコード店だった新星堂でWDのプロモーションビデオが流れており、あまりの美しさに感動してその場でCDを購入しました。早速ヘビロテ、作者がAngela Bofillということで、それまで80年代の有象無象の女性シンガーの一人だと思い、積極的に聴こうともこともしていませんでしたたが、早速本作を中古で購入しました。80年代中期以降のLPはワンコインいないであるのに対し、1200円ぐらいだったと思います。お目当てのA1,WDほどオシャレではありませんが、素朴なアレンジで美メロが生きていました。

<ギターの聴きどころ>

嬉しいサプライズがありました。
他の曲もギターは入ってないけどいいなあ、などと思いつつ聴いていると、B3のイントロでセンターから聴き慣れたギターの音色が入ってきました。フェイザーがかかったサウンド、タメを効かせたチョーキング、間違いなくGaleです。ヴォーカルが入ってからはしばらく大人しくしていますが、中盤からいつの間にか右に引っ越して、右手のミュートを入れたり外したりの絶妙なオブリが絡んできます。ブリッジ的な短いソロに続いて、テンポチェンジ後はいつもより控えめながらトレモロピッキングや繰り返しのチョーキングなど必殺フレーズを繰り出してきます。誰にも真似できない唯一無二のGaleのサウンドとプレイ、圧倒的な存在感でこういう曲では一際光を放ちます。あいにく1曲だけの参加ですが、本作を機にABの他の作品を集めることとなり、遡って買った1枚目にもGaleが参加していました。Galeファンの方は1枚目と本作、ぜひ聴いてください。
ずっとこの路線とこのメンバーで言ってくれればよかったのに、と今でも勝手に思っています。



Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ Galeはいつものプレイです。
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

本作を知るきっかけとなったWill Downingのカバーです。

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