Smokey Robinson / Time Flies When You’re Having Fun (2009) – David T. Walker, Phil Upchurch

アダルトなムードを彩る個性的なギターです。

 1. Time Flies
 2. Don't Know Why
 3. Girlfriend
 4. You're The One For Me
 5. One Time
 6. Please Don't Take Your Love
 7. That Place
 8. Love Bath
 9. Whatcha Gonna Do
10. Satisfy You
11. You're Just My Life
12. I Want You Back




 
Smokey Robinson の'09年の作品です。90年代の低迷を経て、世紀が変わると復活、かつてほどの勢いはないものの3年に1枚ほどのペースでアルバムを発表してきました。本作は音楽生活50周年のタイミングで自身のレーベルであるRobso Recordsからリリースしています。流石のビッグネーム、豪華なバックとゲストを招いて録音されています。この時すでに69歳ですが、変わらぬ艶やかな声と情感に溢れるヴォーカルで自作(2,12除く)の美メロをしっとりと歌い上げています。
安箱レコードを中心に数多く集めており、David T.やPaul Jackson Jr.参加作など愛聴していましたが、CDに移行した90年代以降はマークしていませんでした。'15年頃、ユニオンの500円未満CD10枚まとめ買い1000円のセールの際に購入しました。開けて(聴いて)びっくりでした。


<ギターの聴きどころ>

内ジャケにはミュージシャンのクレジットが記載されており、ギターはDavid T.,Phil Upchurch, Ray Parker Jr., Paul Jackson Jr.,David Williams,そしてまさかのCarlos Santanaの名前がありました。
1曲目からとろけるメロウさです。エレピに続き、左右からギターが入ります。左は、カラザースのサウンドながら、明らかにDavid T.のプレイです。アクティブシングルのEMGのためか、輪郭のはっきりしたシンプルなサウンドで、中間部のソロなど、ピッキングやタッチのニュアンスがハッキリ聴き取れます。一方の右はダブルストップのスライドやヴァイオリン奏法の多用、ラストのハーモニクスの小技などUpchurchでは?
Norah Jonesのカバーの2も、右から聴こえる味わい深いギターもUpchurch?。
4は,右の甘いサウンド、左のシャープなサウンド,中間部のソロともFeaturingの一人でもあるPaul Jackson Jr.と思います。
5のWahを噛ませたリズミカルなプレイはRay Parkerではないでしょうか?
そして6,Santanaの登場です。シングルコイルのハーフトーンと抑え気味のドライブですが、ロングトーンとそれを繋ぐツッかかりプフレーズ、1音でそれとわかるサウンドとプレイです。Boz Scaggsの時もそうだったのですが、意外と思える組み合わせでも音楽的には全く違和感ありません。なお、この曲での右のバッキングもRay Parker と思います。実に濃い組み合わせ!
7.もUpchurchでしょうか?
8.のペケペケとエフェクトサウンドはRay Parker?
9と10のアコギは、Paul Jackson Jr.でしょうか?10では、曲の途中から突如、David T.がメロウなオブリで参戦してきます。かなりアコギ寄りのサウンド、ピエゾも併用しているのでしょうか?(個人的にはByrdlandやArtexのハムのサウンドが好みです)
11の小技を効かせたSoulバッキングもUpchurchでしょうか?
意外なカバーの12、大胆なアレンジです。David Williams?あるいはRP?
秋の夜長にぴったりのアダルトなムードを基調とし、曲良し、アレンジ良し、歌良しの1枚で、個性的なギタリストが彩りを添えています。1枚、ギター好きの方もぜひ聴いてください。






Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ Santanaも Bluesyです。
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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