Cornell Dupree – Soul Guitar Master Works (1998)
一石二鳥です(嘘です)。
1. I Promise You 2. I Can't See It - Part 1 3. I Can't See It - Part 2 4. You Don't Know 5. Our Love Song 6. Please Le Me Stay 7. Standing 8. Where Did She Go 9. Child Of Mine 10.Leavin' Me 11.In Love Again 12.Don't Let Our Love Slip Away 13.Our Love Song
これはなんとも珍盤です。Soul Guitar Master Worksと称して、 Dupreeの70年代の歌伴のトラック(要はカラオケです)を集めた作品のようです。'98年のリリースで、当時の日本でのDupree人気にあやかって編集・発売されたと思われます。名ソロを集めたものではなく、どちらかというと地味なバッキングにフォーカスしているところが面白いです。GaddやTee,Gordon Edwardsなど後のStuffとなるメンバーも参加していますが、収録されたナンバーもヒット曲など知名度が高いものはなく、知る人ぞ知るマニアックな曲ばかりです。 私めもDupreeファンの端くれとして大きな期待を持って購入しました。確かにDupreeのバッキングが聴けますが、愛聴盤となったかというと???スミません。研究者向け?その割にはジャケットのテレキャス、ローズ指板で詰めが甘いっすね。 ちなみに、同じSoul Guitar MasterのDavid T.やGaleやPhil Upchurchのものは出なかったようです。本作、あんまり売れなかったせいで頓挫してたりして?名演は名曲、名唱と共に聴いたほうがいいということでしょうか?
<ギターの聴きどころ> 3,5,7,10が歌入で、あとはカラオケです。 どの曲でも、コードの流しやカッティングにダブルストップやチョーキング&チョークダウン、それにヴァイオリン奏法の合わせ技(ヒューンというやつですね)を差し込んだりしています。いかにも甘茶ソウルといった風情のJonesesの1,5,6なんぞはいい感じです。 2と3だけ録音が新しいのか音が鮮明です。 11のアップも重いビートがかっこいいです。GaddとGordon Edwardsですかね? 2と3、5と13は、それぞれ同じ曲の歌あり、なしバージョンですが、個人的な好みとしてはやはり歌があった方がいいですね。コピーをしたい人には歌なしの方がギターはじめ楽器が歌に埋もれず聞き取れると思いますが、歌アリの方がコール&レスポンス感がわかり、完成された曲として楽しめます。 ちなみに、David T. は、初見で歌なしのオケにオブリを入れて、歌が入ると絶妙にコール&レスポンスになっているそうです。Dupreeも歌が先ではなく、同様に歌なしのバックトラックで仮想ヴォーカルにオブリを入れているのでしょうか。さすがの名人芸ですね。 日本限定発売だったのでしょうか、あまり見かけることのないCDですが、興味のある方は是非探してみてください。 Dupreeのプレイをコピーできるだけではなく、これをカラオケにして友人を集めてJonesesごっこもできて一石二鳥です。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ Jonesesの甘茶カラオケです。 |
酒のお供度 | ♡♡♡ |
一石二鳥度 | 🪨 🐦🐦 ではないです。 |
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