Fourplay / Heartfelt (2002) – Larry Carlton

洗練や流麗などの言葉だけでは語れないエモーションと表現力を感じます。

 1. Galaxia
 2. That's The Time
 3. Break It Out
 4. Rollin
 5. Let's Make Love
 6. Heartfelt
 7. Tally Ho!
 8. Cafe L'Amour
 9. Ju-Ju
10. Goin' Back Home
11. Karma
12. Making Up
13. Soft Caress







Fourplayの'02年の作品です。通算7枚目のアルバムで、Carlton加入後は4枚目となり、Warnerから移籍後の作品になります。
本作は、発売日を心待ちにし、ボートラで1曲多い日本盤を新品で買いました。前作の"Yes,Please"では、メンバー共作は1曲のみでしたが、本作ではほとんどの曲が複数メンバーによる共作(全員による共作は4曲)で、メンバーの結束がより強まり、それぞれの活動が忙しい中でも曲作りやレコーディングに時間をかけたものと思われます。そのせいか、FourPlayで最も密度の濃い作品に感じます。SmoothJazzの代表格として、洗練や流麗、円熟などの言葉で語られていたFourplayですが、特に本作では、それらに加えて深く激しいエモーションを感じます。単にテクニックを駆使して美しいメロディを美しいサウンドで奏でているだけではなく、魂を込めて演奏しているように聴こえます。個人的には、本作がFourplayのピークであったと思っています。この後の作品は、美しさは変わりませんが、熱さを感じることが少なくなりました。





<ギターの聴きどころ>

Carltonは、本作でも335とValley Artsのアコギを使っています。
1は、テーマはナチュラルトーン、ソロはドライブサウンドによるロングトーン中心で、この時期には珍しく部分的にワウも使っています。コードカッティングもいい味を出しています。
2のテーマ、スタッカートとテヌート、被せによるハモリ、オクターブ奏法などを組み合わせ、交え、BJのローズとの絡みもメロウです。
ソロでは、強く弾いた時に微かにドライブするナチュラルドライブサウンドをピッキングの強弱とヴォリュームで絶妙にコントロールしています。
3でも所々ワウサウンドが入りますが、テーマでのオクターブ奏法などナチュラルサウンドが基本です。この曲でもカッティングが聴けます。
4も同じようなムードの曲で、オクターブのテーマに、ナチュラルドライブトーンのソロの組み合わせです。
BabyfaceとNathan Eastの共作となる歌物の5,アコギでのバッキングも、少しだけ入るエレクトリックのサウンドも、控えめなプレイながらヴォーカルを盛り上げています。エンディングでオブリを入れているのですが、すぐフェイドアウトしてしまって残念!
タイトル曲の6はアコギです。少ない音数で透明感を演出しています。
7でも、テーマのオクターブでしっとり入りますが、ソロでは速いパッセージやチョップ、アウトフレーズ、トレモロピッキングなどを取り入れ熱さを感じさせるプレイです。
哀感とgrooveが融合した8も濡れたサウンドで抑えめに入りますが、ダブルストップのカッティングで抑揚をつけ、ソロでは強いピッキングによるナチュラルドライブサウンドで盛り上げ、後半ではハイポジションの上がり切らないチョーキングがいい感じです。
シャッフルの9ではドライブサウンドによるBluesyなプレイが聴けます。個人的には少し歪み過ぎで、泣きが荒くなってしまったように感じます、(それを狙っているのでしょうが)
10もアコギですが、フレーズの端々にチョーキングを取り入れ、大袈裟なぐらいに強弱をつけたピッキングでエレクトリック以上に、泣き、歌っています。でも、エレクトリックでのプレイも聴いてみたい曲です。
11、中間部のソロはガットです。チョーキングは使えませんが音のキレ際のスライドなど十分に歌っています。エンディング付近のソロはエレクトリックに戻っています。
スロウの12,愛しさと切なさと心強さを詰め込んで、少しエッチ度をまぶしたようなプレイで、美しいメロディを歌い上げています。弾く人も聴く人も酔うこのアルバムの1番のお気に入りの曲です。
日本盤のみのボートラ13ですら余計に思える美しさで、Carltonの表現力が十二分に発揮されています。(もちろん13のアコギプレイも美しいのですが)
曲調がパターン化されている、ネタ切れなどの批判的な意見もありましたが、様式美と言ってもいいぐらいの美しいマンネリで、Bluesyなプレイに骨太さも感じ取れるプレイに溢れています。もちろんBGMにも最適ですが、細部のニュアンスまでしっかり感じとっていただきたい名盤です。









Emotional度♡♡♡♡ ♡
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡♡  
お酒のお供度♡♡♡♡♡
12の篠原涼子度♡ 悪ふざけですみません

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