Herbie Mann / Push Push (1971) – Cornell Dupree

Dupreeフューチャーの方が合うと思うのですが・・・・

A1. Push Push
 2. What's Going On
 3. Spirit In The Dark

 
B1. Man's Hope
 2. If
 3. Never Can Say Goodbye
 4. What'd I Say
 


 
Herbie Mannの'71年の作品です。Jazzフルートの第一人者でありWorld Musicの先駆者であるHerbie Mann、本作ではArif Mardinのプロデュースの元、N.Y.とMemphisの気鋭のミュージシャンがバックを務め、Soulのヒット曲のカバーなども取り入れ持ち味であるGroovyなアプローチで迫ります、RockギタリストであるDuane Allmanの参加も話題を呼び、Jazzの枠に捉われない作品に仕上がっています。
'10年前後、当時務めていた会社の仲間でセッションをやっており、リーダー格が「Memphis Underground」を持ってきて、Herbie Mannを知りました。フルートというと、可憐な女性が吹くイメージがあったのですが、オッサンがJazzを、しかもR&BやRockの要素を取り入れて演奏しているのに驚き、早速LPを探しに行きました。その時、お目当ての同タイトルLPは見つからなかったので、代わりにA2,A3,B3,B4のカバー曲もあり本作を購入しました。リプレス盤らしく、思いの外安価でした。あるいはジャケ写の趣味の悪さによる不人気のせいでしょうか?なお、レコードを聴くときはジャケットを飾って眺めながら聴くのですが、本作は数少ない例外で、ジャケットを隠して聴きます。


<ギターの聴きどころ>

裏ジャケも趣味悪さ満載ですが、中を開くと18禁のやばいイラストがありました。タイトルの意味がわかりました。ビックリしながら横のクレジットを見るとDupreeの名前があり2度ビックリでした。
DupreeはA1,A2,B3に参加していると書かれています。ギターの主役はSoloistであるDuane Allmanのようで、Dupreeはバッキングに徹しています。
唯一のオリジナル曲である長尺のA1,左のカッティングでBurdie,RaineyとともにGrooveを作ります。いつもより硬質なサウンドですが、シンコペを効かせた独特のリズム感です。
当時の最新ヒット曲のカバーA2,DupreeのギターもAllmanのギターも聴こえませんでした。
グッとテンポを落としたB3、小音量の2本のギターの音が左から聴こえます。しっとりとコードを刻むのがDupreeで、スライドプレイがAllmanでしょう。
他の曲では、David Spinozaがプレイしています。各曲ともDupreeもどきのバッキングプレイです、A3の後半、B4の後半ではAllmanとの掛け合いもあり、B1のソロはSpinozaのようです。
正直なところ、AllmanとSpinozaのプレイの魅力が私にはよく理解できていないので、Dupreeのプレイを期待していたためか、食い足りない感が残りました。個人的にはDupreeをフューチャーした方が本作のカラーに合うと思うのですが・・・残念!
なお、CDには1曲追加されているようですので、そのうち聴いてみたいと思います。










Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡

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