Laurie Wheeler / Twilight (2008) - Larry Carlton

CarltonのJazzギターが堪能できます!(チョーキングはほんの少しです)

 1. A Little Taste
 2. You're In Love With Someone
 3. Twilight
 4. Give Me The Simple Life
 5. Soul Eyes
 6. Easy To Be Happy
 7. Ain't No Use
 8. I Thought About You
 9. Four
10. Take The Keys To My Heart

Laurie Wheelerの08’年の作品です。(私が買ったのは11年の再発盤でオリジナルとはジャケ違いのようです)Carltonの335レーベルからリリースされており、プレイのみならず、エグゼクティブプロデューサーとしてリズムアレンジはじめ総監督しています。内容はスタンダードJazzのカバー中心で、Wheeler自身が詞をつけた曲もあります。
Carltonの公式ページ(いつの間になくなりましたか?)で宣伝されていて、この人のことは知りませんでしたがCarlrtonのJazzをぜひ聴きたいと思いながらCDを探しました。しかしどこのレコード屋でも売っておらず、サイトから注文するのも気が引けていたため手に入れることができずにおりました。数年が過ぎ、町田BookOffの安棚を漁っていたところ本作が置いてあり(500円コーナーだったと思います。)「いらっしゃいませ〜、こんにちは〜」という店員さんの型通りの挨拶も完スルーしてレジに向かいました。

<ギターの聴きどころ>

CDトレイに入れたら、柔らかいナチュラルトーンでのコードプレイがスタートして驚きました。歌が始まってもJazzのバッキングで、ソロもチョーキングを封印し、多少ためを利かせたスインギーなプレイです。
2でもスキャットとのユニゾンからスタートして、巧みにコードチェンジを交えた空間を縫うようなバッキングです。ソロはナチュラルトーンでシンプルに決めています。
スロウの3では、しっとりと歌い上げるヴォーカルに寄り添うように控えめなオブリを絡めて行きます。決して弾きすぎずに必要な音だけを出しているのは流石です。
4はピッキングで強弱をつけたコードプレイです。ソロもコードソロで指弾きが味わい深さを演出しています。
オクターブプレイを基調とする5は、そこはかとない哀感の演出に一役買っています。
一転してスインギーな6でもコードを巧みに操ったバッキングです。
Bluesyな7では、BLuesバッキングと控えめながらヴォーカルとコール&レスポンスするプレイです。とびっきりのソロを期待しましたがありませんでした。
8では再びコードプレイ主体でソロも再びコードソロです。
9はCasinoLights'99でFourplayとしてプレイしていましたが、ヴォーカルのバックでよりJazzyさが増しています。
風変わりなリズムの10、今までのJazzyなプレイから一転し、左からナチュラルドライブサウンドにスライドを交えたワイルドなプレイです。右からの一人二役のソロもピッキングの一つ一つに力が入った印象です。ラストをしっとりと締めるのかと思いきや、意表を突く展開でした。
ともあれ、CarltonのJazzプレイが全曲で堪能できます。(コピーは完全に諦めました)
インタビューや教則ビデオでは、Joe Passにギターを習い、Johnny Smithのコードなども研究したといっていましたが、それまでのレコードやCDではそれらを応用し独自の解釈をしたプレイばかりで、ストレートにJazzをプレイした盤が思いつきません。(ソロの1枚目は除く)そういう意味では大変貴重な1枚だと思います。この後、こっちの方向に進むのかなと期待しましたがこの1枚だけだったようです。店頭で見ませんが見つけたらぜひ聴いてください。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡        

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