Marvin Gaye / Live! (1974) – David T.Walker

女性の黄色い声に埋もれない素晴らしいプレイです。

A1. Introduction〜Overture
 2. Trouble Man
 3. Flyin' High (In The Friendly Sky) / Mercy Mercy Me (The Ecology)
 4. Distant Lover
 5 Jan
 

B1. Fossil Medley (I'll Be Doggone ~ Try It Baby ~ Can I Get A Witness ~
    You're A Wonderful One ~ Stubborn Kind Of Fellow ~ 
    How Sweet It Is (To Be Loved By You)
 2. Let's Get It On
 3. What's Going On
 


 
 
Marvin Gayeの名盤の誉高い'74年のライブ盤です。Oakland-Alameda County Coliseumでの録音で、14,000人のオーディエンスの前で心神不調からの復帰舞台であることを感じさせない堂々たるパフォーマンスです。レコード会社も前年の Let's Get It On の勢いを持続させた意図考えたのか、音楽監督のGene Pageの元、Ed Greene(Ds)、James Jamerson(B)、Joe Sample(Key)豪華なメンバーを集めています。
本作も、ギターマガジンの編集からいただいたDavid T.参加盤のリストの中から、入手しやすいものの一つとして上京直後にTowerRecordで新品で購入しました。自分にとっては初めて買うMarvin Gayeのレコードで、それまでFMの追悼番組で聴いてはいたものの、自分の手元でまとめて聴ける喜びがありました。





<ギターの聴きどころ>

司会による紹介からバンドの演奏が始まります。熱狂するオーディエンスの声(主に女性の黄色い声)に混じって、David T.と思しき粘っこいギターが左から聴こえてきました。(初めて聴いた時はちょっとそれまでのイメージ(Lovin' YouやSmokey Robinnson参加作のソフトなプレイ)と異なり、割とダーティーな印象を持ちました。)ヴォーカルが入った後も、少し音量が小さいですが、会場の熱気とノリノリのMarvinに応えるようにお得意のオブリをバンバン突っ込んできています。リズムやコード進行に捉われず、フリーにプレイするスタイルに衝撃を受けました。サウンドも強くピッキングしたときに少しナチュラルオーバードライブがかかるイナたいサウンドでピッキングの強弱でMellowなサウンド、Funkyなサウンドを使い分けています。(のちのインタビューで70年代は主に小型のPrinstonを使っていたとのことなのでハコの大きさに合わせてボリュームを上げるとドライブするのでしょうか
B面に移り、頭のメドレーでは少しギターの音量が上がり、Bluesyなフレーズがはっきりと聴こえてきます。
直前の大ヒット曲のB2では、イントロのあのフレーズこそ弾いていませんが、フレーズはシンプルながら実に的をいたバッキングをしています。この曲でやっとRay Parker Jr.のギターも聴こえてきました。それにしてもエンディグのカッコ良さ!
続くB3もテロリロフレーズを織り交ぜたフリーなバッキングに痺れます。ブリッジのところなど力の入ったFunkyなカッティングに独特なオブリを挟み、あたかもDavid T.が主役であるような錯覚を受けます。Marvinが去っても余韻以上の熱のこもったフレーズを続けたままフェイドアウトしてしまいます。音量は小さいものの、聴くたびに新たな発見があり、未だに聴き続けています。CD復刻されたときに未収録曲が追加されたのでそちらも買いました。でもジャケットは大きい方が良いし、盤は黒くて溝がある方がいいですね。

Emotional度♡♡♡♡♡ 女性の黄色い声にびっくりです
Bluesy度♡♡♡♡  割とBluesyなフレーズが聴けます
Mellow度♡♡♡♡   
酒のお供度♡♡♡♡♡

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